【異変】「お米がない!?」もう新米の季節なのに…“日本人の主食”に何が?今後の見通しは?(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
いま、スーパーなどのお米売り場に異変が起きています。軒並み売り切れてしまっているのです。いったい何が起きているのでしょうか?そして、安定するのはいつになるのでしょうか? ふっくらと炊き上がり、ツヤツヤとまるで宝石のような輝きをみせる“ごはん”。 (小学生) 「モチモチ」 (小学生) 「出来たてがほっくほくでおいしい」 (小学生) 「運動する時とか力もついて元気になれる」 かむたびに口の中で甘みが広がり、小さい子から大人まで日本人には欠かせない国民食ですが…。そんな“お米”に、いま異変が!! (佐野 巧 記者) 「静岡市内のスーパーに来ています。お米売り場には1袋もない状況です」 このスーパーのお米売り場の棚は4段すべてが空の状態。お客さんの求めに応じてもっと入荷数を増やしたいといいますが、そもそも流通しているお米の量が少ないのです。この日、この店舗に納品されたお米は5キロ入りがわずか10袋のみ。店頭に並べると同時に、あっという間に売り切れてしまいました。 (田子重 西中原店 望月 美知夫 店長代理) 「売上のメインでもある商品なので、大きな打撃ではある」「1か月ぐらい前から少なくはなってきたが、特に8日の宮崎での地震が発生してから」「お客さんが買い求める量が増えている」 買い物客からも、この“お米”の品薄状態に心配の声が。 (買い物客 ) 「お米全然売っていない」「主食で本当に困る。結構ほかのスーパーを巡っているが本当になくて、お米好きなんで、この子が」 (買い物客) 「お米がはじめは10キロだったのが5キロになって、5キロもなくなり2キロを見つけて買った。 どこのスーパーもない」 このお米不足の状況に、このスーパーで売上を伸ばしているというのが…。 (田子重 西中原店 望月 美知夫 店長代理) 「こちらはお弁当売り場になる。今回のお米の未入荷により非常に売り上げがよくなっている」 その中でも特にお客さんに人気なのが、具材の種類も様々な「細巻」。週1回、「細巻バイキング」と称した特売を行っていて、1本59円で買えるとあり、1日7000本も売れる人気ぶりで、これに合わせて細巻調理マシンを1台追加したほどです。 農林水産省によると、2024年6月末時点の玄米の民間在庫は156万トンと、記録に残っているここ25年間で最低となってます。その理由として、2023年の夏の暑さと水不足により、米の品質が低下してしまい、商品として出荷できるものが少なくなってしまったことと、当初見込んでいた以上に多くの米の需要があったことを挙げています。とはいえ、間もなく新米の季節!気になるのは2024年のお米、出来はどうなのでしょうか。 間もなく収穫の最盛期を迎える牧之原市の米農家を訪ねてみると…。 (山本耕業 山本 辰行 代表) 「きれいな稲穂がついていますね、あとは玄米にしてみての様子ですね」 2024年、静岡県内では日本一の暑さを記録し、牧之原でも7月の記録としては2番目に高い36.8度を記録するなど、2023年以上に暑い夏になりましたが、お米への影響はないのでしょうか。この農場では、すでに早生品種は収穫・販売しているそうですが…。 (山本耕業 山本 辰行 代表) 「去年に比べると、ちょっと小粒な感じ。高温障害は少しは出ている感じはする」「早生系の品種を刈り始めたばかり、今後おくての品種が豊作になれば問題ない」 県内ではすでに新米が店頭に並び始めたところも。しかし、毎朝5キロと10キロの米を10袋ずつ並べていますが、開店して30分で売り切れてしまうといいます。 (JAふじ伊豆 御殿場営農経済センター 地区販売課 杉山 大介 係長) 「ことしも品質は良いのではないか」「御殿場は冷涼で富士山の伏流水もあるので大丈夫ではないか」「全国でお米の品薄が叫ばれていますが」「あとひと月で新米が出るので、あせらず新米を待ってほしい」