<大阪セッション>完実電気、仏・TRIANGLEを披露&PERFECTIONアクセサリーの各種聴き比べも
「第33回オーディオセッション in OSAKA」が11月30日(土)と12月1日(日)の2日間、大阪・心斎橋にて開催された。引き続きハートンホテル心斎橋・別館から、完実電気、光城精工、フェーズメーションのブースをレポートする。 完実電気は、同社が新たに取り扱いを開始したフランス・TRIANGLE(トライアングル)ブランドのスピーカーを初披露。パリで創業した新しいブランドで、アクティブ/パッシブの両方のモデルを展開する。 今回はパッシブタイプのスピーカー「Borea BR10」を、AURAのプリメインアンプと組み合わせて再生していた。非常にエネルギー感溢れるサウンドが印象的で、女性ヴォーカルが部屋の中をたっぷりと満たしてくれる。ペア20万円台とお求めやすい価格も魅力だ。 また自社ブランド・PERFECTIONの各種アクセサリーをAUDEZEのヘッドホンにて体験できるブースも用意。DELAのサーバーに入れたハイレゾ音源で、空き電源端子に挿入するアクセサリー「PFT-ANE1」と、ケーブルに通して使用する「AMORCRYSTAL」をテストした。 上原ひろみの「Spark」で試聴してみると、「PFT-ANE1」を追加することで一枚ヴェールが剥がれたような見通しの良さ、クリアネスを感じられるのに対して、AMORCRYSTALではピアノの鍵盤へのタッチ、指先の繊細な動きが良く見えるようになる印象。それぞれ効きどころが全く違うことを確認できた。構成システムや環境に合わせてさまざまな使い分けができそうだ。 光城精工は、同社の最新“スティック型”仮想アース「Crystal EP-G」を中心に、電源ケーブル、電源タップなど各種アクセサリーの効果をデモ。津軽弁を駆使する“ジョンがる隊長”としてお馴染みの土岐さんの「仮想アース理論」トークは大人気で、イベント中は部屋から人が溢れるほどの満員状態が続いていた。 フェーズメーションは、プリメインアンプ「SA-1500」と、フラグシップモノラルパワーアンプ「MA-5000」を中心に、TADの「TAD-GE1」を組み合わせてデモンストレーションを実施。教会で録音されたパイプオルガン&トランペットという珍しい組み合わせのアルネ・ドムネラスでは、教会の深く長い残響をしっかり引き出し、パイプオルガンの低域もたっぷり楽しませてくれる。またバッハの「トッカータとフーガ」をハードロック調にアレンジした、UKロックバンドskyの「Toccata」もたまらない。バッハのアヴァンギャルドさをあらためて感じさせてくれた。
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈