数え100歳の誕生祝いに親族70人、米国からも 「得意料理」娘ら再現 沖縄・今帰仁の大山さん
【今帰仁】今帰仁村兼次区の大山満江さんは大正15年生まれの数え100歳。その長寿を祝う誕生会を、親族が集まって盛大に開催した。97歳を祝うカジマヤーはコロナ禍で開催できなかった。1月15日に数え100歳を迎えるが、風邪などが流行する時期を避けようと、11月2日に同村兼次公民館で誕生会を実施した。アメリカや県内外から70人近くの親族が集まった。 【動画あり】「オリンピックに出るので会社休みます」 嶺井家300人が大集合!96歳からベビーまで 奥武島で五輪開催
満江さんは若い頃、料理が好きでインスタント食品は食卓には出さなかったという。ソーキのケチャップ煮、中味汁、サーターアンダギーなど得意だった料理を今回、娘たちと長男嫁の大山紀子さんが手作りし、会場で振る舞った。 会では満江さんの昔話に花を咲かせ、親族は久しぶりの再会に会話を弾ませた。子ども5人、孫11人、ひ孫19人の大家族に恵まれたが、満江さんは5人の子を産む前、ひとりの男の子を授かったが風邪で4歳の時に亡くした。その後、満江さんは遠方に住む孫たちが風邪をひいたと聞けば、豚レバーを煎じたチムシンジ汁を作り、すぐに飛んで行くほど子や孫たちに愛情を注いだ。夫の昇一さんは97歳で他界したが、それまでは一緒に家庭菜園をやっていた。新鮮野菜を使った満江さんの手料理を振る舞い、孫たちに好評だったという。 四女の上間洋子さん(63)は「よく働き、休む姿を見たことがなかった。母は子や孫、親族の皆をつなぐ要で多くの愛を注ぎ与えてくれた。母のお母さん(おばあさん)も102歳まで長生きしたので、その年齢を追い越し、長寿で私たちを見守ってほしい」と目を細めた。
(新城孝博通信員)
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