小池都知事「いない対象者を取り上げないのが普段の国会」 菅首相と維新・片山氏の党首討論
東京都の小池百合子知事は11日、記者会見し、9日の党首討論で日本維新の会の片山虎之助共同代表が五輪・パラリンピックに関連し「東京都知事の小池さんが(全面に)出なきゃ私はいかんと思うんですよ」などと述べ、菅義偉(よしひで)首相も同調したことについて問われ「まあ国会ですからね。そこにいない対象者についてあまり取り上げないのが普段の国会ではないかと思います。それがコメントです」と述べた。
大会開催に向けては「これはオールジャパン。また東京や会場のある自治体、そして何よりも(国民)全体で盛り上げながら、それからコロナ対策をしっかりやっているということを世界にも伝える。そもそも始まったのが東日本大震災からの復興五輪と言うテーマもあった」と説明。また「2回目のパラリンピックを開催する都市は東京が初めて」とも述べ、パラリンピックの開催に向けても意気込みを語った。
党首討論ではどんなやりとりが?
9日の討論ではどんなやりとりがあったのだろうか。 片山共同代表は「開催する都市というのは東京都なんですよ。開催都市っちゅうんですかね。どうもその東京都があまり出ない。総理がですよ、非常に矢面に立って、オリパラをどうするということで、例えば専門家会議との間のあれでいろいろと攻撃といったらあれですが、攻撃されていますよね。それ本当はもっと東京都知事の小池さんが出なきゃ私はいかんと思うんですよ」と述べた。 これに対し、菅首相は「私が申し上げたいことを言っていただいて大変うれしく思います。私はそういう答弁をしても責任は全部総理大臣だろうと、国会議論というのはほとんどそうなっています。総理大臣の判断。しかし、ご承知のとおり、今、片山代表からお話しいただいたのが筋道としてはそうだというふうに思います。ただ、私も逃げる気持ちはありませんし、そうした中で国会ではそういう議論になっていることを、私自身は大変残念だなというふうに思っています」などと語った。