<三南プライド・’21センバツ>選手紹介/6 伊藤侍玄主将(2年)/白鳥翔投手(1年) /静岡
◇周りに範示す 伊藤侍玄主将(2年) 「『他人に注意して、嫌われたらどうしよう』という考えのやつが多かった」。昨夏の新チーム発足時、自ら主将に立候補した理由だ。もともと仲間と群れる性格でなく、チームメートへの厳しい注意もいとわない。野球のうまさに関係なく、普段の自らの姿勢で皆を引っ張りたいという思いがある。 主将として最も大切にするのは「自分の発言と行動を一致させること」だと言う。「ここが矛盾していれば、誰もついてこない」。試合外の移動や片付けなどで率先して動くことにより、周りに範を示すことを意識してきた。 昨秋の県大会は控えに回ることもあり、悔しさが残った。レギュラー争いの相手として山田駿左翼手(2年)をライバル視。「バッティングで競り勝ちたい」と晴れ舞台を前に懸命なアピールを続ける。【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長169センチ▽体重74キロ▽外野手▽右投げ右打ち▽沼津市立静浦中▽休日はサッカーもする ……………………………………………………………………………………………………… ◇打たせて取る 白鳥翔投手(1年) 技巧派の「中継ぎエース」として存在感を放つ。カーブで打者を追い込み、最後はスライダーやチェンジアップで打たせて取る投球が持ち味だ。「自分は植松(麟之介)や(前田)銀治さんみたいに球速がでないけれど、それをうまく利用しよう、と」 昨秋の県大会は自信をつけ、投球スタイルを確立する機会になった。準決勝や3位決定戦で、チームはいずれも敗れたが、自身の失点はゼロ。「前の投手とのタイプの違いに相手打線が戸惑っていることが分かった」と手応えを得た。 「独特の世界観を持っている」と稲木恵介監督(41)が評するように、マイペースな性格。冬場に内角への直球の精度を磨いたことで、性格に「思い切りの良さ」も加わった。センバツでも「自分らしい投球」で、チームに流れを呼び込む。【深野麟之介】 …………………………………………………… 身長165センチ▽体重60キロ▽投手▽左投げ左打ち▽三島市立北中▽きれい好き =つづく