「ジレニアル世代」は板挟み…それはスーパーパワーであり、呪いでもある(海外)
「ジレニアル世代」は「ミレニアル世代」と「Z世代」の仕事に対する価値観の狭間で、アイデンティティに悩むことがある。 ミレニアル世代は猛烈に働き、Z世代は仕事とプライベートをきっちりと分け、メンタルヘルスを優先する傾向がある。 ジレニアル世代は世代間のギャップを埋め、リーダーシップの場で独自の視点を提供できるかもしれない。 「ミレニアル世代(1981年から1996年頃生まれ)」と「Z世代(1990年代半ばから2010年代前半生まれ)」の働きぶりについてはさまざまなことが言われている。 しかし、この2つの世代に挟まれた「ジレニアル世代」にとって、自分たちがどこに属するのかを見極めるのは難しい。 自身の人生やキャリアについての動画を制作するコンテンツクリエイターのサマンサ・ハート(Samantha Hart)は、ミレニアル世代とZ世代の働く姿勢が常に議論される一方で、「その間に挟まれた『境界世代』であることの大変さについては誰も語らない」と、最近公開した動画で語っている。 この動画は共感を呼び、80万回以上再生され、90年代生まれのジレニアル世代から数千件のコメントが寄せられた。 ある人は、この世代のことを「完璧主義と先延ばしがミックスした世代」と表現した。 「地獄だ」「とにかく疲れている」というコメントもあった。 ハートによると、ミレニアル世代は「ガールボス」(女性が自己実現やキャリアアップを追求し、成功を収めることを奨励するムーブメント)の時代に成長し、一生懸命働き、仕事ができることを究極の目標としている。 それに対してZ世代の多くはワークライフバランスを重視し、仕事を「単なる仕事」と割り切って捉える傾向がある。彼らの仕事に対する意識が必ずしも低いわけではないとハートは考えており、「実際には仕事が大して重要なことではないと理解しているだけに過ぎない」と指摘した。 この2つの考え方が調和することはないだろう。 28歳のジレニアル世代であるハート自身は、まったく異なる方向に引っ張られているように感じるとBusiness Insiderに語っている。 彼女の本業であるコミュニケーション・マネージャーとしてのパフォーマンス評価はおおむね良好だが、それでも精一杯やれているのだろうかといつも不安になるという。 「それと同時に、自分に幻滅している」 他のジレニアル世代も同じような気持ちをBusiness Insiderに語っている。彼らは午後5時に仕事を切り上げるとちゃんと仕事をしていないような気分になり、残業すると後で後悔するという異なる感情の間でがんじがらめになっている。