まるで彫刻のよう!海岸の先端に佇むダイナミックなコンクリート造の別荘。手つかずの自然のなかで生き抜く重厚かつ美しい住まいを拝見
この土地の光と風とあるがままの風景のなかで暮らす
眺望と日照に恵まれた南東方向に開いて懐に日だまりをつくると同時に、その背中に当たる陸側には開口部を設けず雑然とした風景を視界から遠ざけ、また北西からの季節風を遮断しました。 外壁は針葉樹合板を使った型枠を斜めに組むことで、この土地特有の「斜状葉理(しゃじょうようり) 」と呼ばれる斜めの地層と同じ表情をつくりました。 まるでこの土地から掘り出されたかのような佇まいです。
無垢の自然のなかにいる――その感覚が人を解放する
地形そのものとなった建物のなかで、あるいは人工物の何も見えない半島の先端で海風に身をさらしながら、人は無垢の自然だけがもたらす根源的な自由を手に入れられるのです。