【レスリング・藤波朱理選手の素顔に迫る Part3】父でありコーチの俊一さん 遠慮がちに明かした藤波選手への本音…
ぶつかり合った父への本音 「父がいなかったら金メダルは手にできてない」
父・俊一さんが、面と向かっては言えないことを明かしてくれました。俊一さんは藤波選手が「怒る」と言っていましたが、コーチでもあるお父さんに怒ることもあるんですか? 藤波選手「そうですね。コーチなんですけど、やっぱり父だからこそ当たってしまうところは本当に多かったなって思います」 お母さんには、愚痴や八つ当たりみたいなことはしなかったんですか? 藤波選手「母には父の愚痴を聞いてもらってました」 役割分担があるんですね。俊一さんと2人で生活していた期間もありましたが、ぶつかり合うこともあったけど、それを乗り越えてきたということですか? 藤波「はい、本当にぶつかり合うことは多かったんですけど、間違いなく父がいなかったら、この金メダルは手にできてないっていうふうに思うので、本当に感謝しています」
金メダルを取ったらお父さんに抱きつきに行くというのは、ご自身の中で決めていたんですか? 藤波選手「いや、試合後のパフォーマンスはあえて決めてなくて、その時の感情に任せて行動しようって思ってて。勝った瞬間に走って父のところに行っていました」 俊一さんは後ずさってしまうほど、びっくりしていましたね。 藤波選手「倒れたら倒れたで面白いなと思ってたんですけど。倒すぐらいの勢いで行ったんですけど、倒れなかったです」 減量のため試合が終わるまでは自由に食べられなかったと聞きました。その時期は苦しかったですか? 藤波選手「そうですね。自分は身長もある方なので、減量はいつも簡単ではないですね」
怪我も乗り越えてのオリンピックでしたが、今後に向けて大きな経験になりましたか? 藤波選手「はい。あの苦しい経験が、この金メダルをより輝かせてくれたなって思います」 俊一さんは、「オリンピック2連覇とは言わず、3連覇4連覇を目指してほしい」と言っていましたが、今後についてはどうですか? 藤波選手「やっぱりやればやるほど3連覇4連覇の大変さ、すごさっていうのも分かりますし、簡単なことではないと思うんですけど、まずはロスオリンピックでの連覇を目指して、あとは2年後の名古屋で行われるアジア大会で優勝できるように、また頑張っていきたいと思います」 目の前のハードルを一つずつクリアしながら、オリンピック連覇を目指して走り続けるという藤波選手。4年後のロス五輪で連覇に期待です!