織田信成が圧巻演技で連覇!11年ぶりの全日本へ「ジャンプの精度上げる」。坂本花織からエールもらった三宅咲綺が初V【西日本シニア・結果】
個性を発揮する山下真瑚
2位に山下真瑚。 去年、全日本選手権のショートで2位に立った山下。 今大会は、ジャンプの構成を変えて挑んだ中、すべてのジャンプを加点がつくできでノーミスする。演技構成点もトップスコアを獲得するなど、「チャレンジ成功かな」と手ごたえを感じ3位で折り返した。 翌日のフリーでは、「真瑚の中を見せてあげる、でもあげないよっていうイメージの、真瑚の中をお見せできるプログラム」という山下らしい世界観が込められた『creep』。 高さとキレのあるジャンプが持ち味の山下。冒頭3回転ルッツのコンビネーションジャンプを含む7つのジャンプを全て着氷させる。 最後のステップシークエンスでは最高評価のレベル4を獲得する、圧巻の足さばきで会場はスタンディングオベーションに包まれた。 「個性を大切にしたい」と自分らしさを追求し続ける、山下の8度目の全日本での演技に注目だ。 3位は河辺愛菜。 昨季GPシリーズ2戦に出場した河辺は、今季その海外大会に派遣されることはなかった。 そんな河辺が今季目標に掲げたのは“西日本優勝”だ。 「死にそうなくらいドキドキしていた」という中で迎えたショートは、会心の演技を披露する。 ジャンプを全て決め、スピン・ステップで最高評価のレベル4を獲得。演技後にはガッツポーズも飛び出し2位スタートとなった。 フリーでは新プログラム『Paint it black』を磨いてきた表現力と巧みな振り付けで観客を魅了するも、前半のジャンプの着氷が乱れ、完璧な演技とはならなかった。 3位表彰台で目標達成とはならなかった河辺は、悔しさから涙を流す姿もあった。 「悔しい気持ちが大きく残る試合にはなったかな。良かった部分もちゃんと振り返って、また練習を頑張れたらいいな」と前を向く河辺。 トリプルアクセルの投入も視野に入れ、6位以内の順位を目指し6度目の全日本へ挑む。 4位に白岩優奈。大学最終年の今季は“ラストイヤー”を公言している。 近畿ブロック3位で迎えた最後の西日本。 「悔しいっていう言葉が一番かな」と演技後に話したように、ショートでは挑戦という位置づけで投入している3回転―3回転のコンビネーションジャンプを決められず、自分への怒りをにじませた。 しかし“諦めない”をテーマに掲げる白岩。ショート7位で迎えたフリーは、「強い気持ちで見ていてくださいという気持ちで挑みました」と話すように、3回転―3回転のコンビネーションジャンプを着氷させ、安定感のある演技を披露した。 笑顔で滑り終え、9度目の全日本への出場を勝ち取った。 コーチの本田武史さんから「泣かせてくれ」と言われているという白岩。見ている人を感動させる演技に期待したい。