林陵平が“今”選ぶ!チャンピオンズリーグ優勝候補5選。文句なしの「全勝チーム」に悩める名門も?
やや苦戦気味の前回王者だが…
2クラブ目は、レアル・マドリーです。 リーグフェーズでは少し苦戦していますが、結局「チャンピオンズリーグ」と言えば「レアル・マドリー」だと思います。(決勝トーナメントには)残ってくるでしょうし、さらにトーナメントになると彼らの強さが発揮される。特別な選手たちがいますし、「組織を壊す個」という意味でクオリティがずば抜けています。やっぱり彼らを優勝候補に入れないのは……。今のリーグフェーズだけを見たら違うのかもしれませんが、絶対に優勝候補の1つだと思います。 彼らには決勝トーナメントで特別な強さがあります。それは経験値の部分も大きいですし、やはり昨シーズンの王者ですからね。なんというか「チャンピオンズリーグと言えば俺たちだろ」みたいなものが選手たちだけでなく、スタジアム全体にも溢れているのが関係しているのかなと思います。 ――リーグフェーズでは20位とやや苦戦していますが、どの部分の修正が必要でしょうか? やはり「キリアン・エンバペをどう使うか」が1番の焦点になると思います。今はセンターFWでプレーしていて、アタランタ戦(リーグフェース第6節、3-2)は活躍していました。 ですが一貫性の部分、良いゲームもあれば全くハマらないゲームもあります。あのレベルの選手なので、ビッグゲームで活躍できないとすぐに「いらない」とかどうしても言われてしまいますが、彼がどうハマっていくか、どのポジションに置くかはポイントになります。ヴィニシウス・ジュニオールと共存させる時にどこに置くか、そしてエンバペを活かすためのビルドアップやチームの作り方。トニ・クロースが引退した後、誰が中盤の最適解かも探していかないといけないと思います。 エンバペとヴィニシウスはプレーエリアがある程度被っているので難しさもありますし、(エンバペは)センターFWタイプでもない。背後に抜け出すのはすごく得意だけど、じゃあDFとMFの間のスペースで前を向けるかと言うと、そういうタイプでもない。選手のキャラクターの問題なんですが、そこをカルロ・アンチェロッティ監督がどうハメていくかが重要になりますね。