【MLB】ベリンジャー放出のカブス さらなる先発ローテ強化へトレード交渉中 ルザードとカスティーヨが候補に
カブスはアストロズとのトレードで強打者カイル・タッカーを獲得したことで、コディ・ベリンジャーが余剰戦力となっていた。日本時間12月18日、カブスはヤンキースとのトレードを成立させ、ベリンジャーの放出に成功。残り契約のうち500万ドルを負担することになったが、余剰戦力を整理することで補強資金を捻出することができた。米公式サイト「MLB.com」によると、カブスはこの補強資金を使い、トレードによる一線級の先発投手獲得を目指しているようだ。 2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カブスが獲得する先発投手の最有力候補に挙げられているのがヘスス・ルザード(マーリンズ)だ。2023年に10勝、208奪三振をマークした実績を持つ27歳のサウスポーだが、今季は故障の影響もあり、12先発で3勝6敗、防御率5.00と不本意な1年を過ごした。マーリンズは対価として有望な若手野手を欲しがっているとみられ、カブスの球団2位の有望株であるオーウェン・ケイシー、または球団5位の有望株であるジェームス・トリアントスがトレードに含まれる可能性が高い。「今後数日以内にトレードが成立するかもしれない」と言われており、交渉はかなり進展しているものと思われる。 もう1人、カブスが興味を示していることが報じられているのがルイス・カスティーヨ(マリナーズ)だ。2年後にFAとなるルザードに対し、こちらはマリナーズとの契約をあと3年残している。2ケタ勝利4度、200奪三振2度、オールスター・ゲーム選出3度の実績を誇り、今季は30試合に先発して11勝12敗、防御率3.64、175奪三振を記録。ベリンジャー放出で補強資金に多少の余裕ができたため、カブスがターゲットをルザードからカスティーヨに変更する可能性もあるだろう。 なお、カブスの先発ローテーションは現時点で、今永昇太(左)、ジャスティン・スティール(左)、ジェイムソン・タイオン(右)、マシュー・ボイド(左)、ハビアー・アサッド(右)という顔ぶれ。左右のバランスを考えれば、右腕のカスティーヨを獲得できるのが好ましいが、カブスが最終的に誰をローテに加えるのか、今後の動向に注目だ。