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奈良県に住む７０代男性が、「アプリで指示通りに株を売買すればばく大な利益を得られる」などともちかけられ、計９１００万円相当をだまし取られました。 警察によりますと今年５月初旬、男性は突然見知らぬ人から「ＬＧＩ株式ＶＩＰ勉強会‐３３９」という名前のＬＩＮＥグループに招待されました。 ＬＩＮＥグループでは「清滝」と名乗る人物を中心に株式投資に関する会話が行われ、「清滝」の助言で投資に成功している例もあるようでした。 男性は「清滝」から紹介されたアシスタント「高橋」に連絡を取り、高橋は「『Ｌｉｏｎ‐Ｋｏｆｕ証券』というアプリで、指示通りに株を売買すればばく大な利益を得ることができる」などと話したということです。 男性はこれを信じてアプリのカスタマーサービスから指定された銀行口座に６月１１日に振込を行うと、６月下旬に”儲けた分”として口座に数百万円が振り込まれました。 指示に従って振込を続け、６月から９月２０日までの間に、約３０回にわたり約９１５６万円を振り込みました。 アプリ内には大きな利益が出ているように表示されたため、男性が出金申請したところ、カスタマーサービスからＬＩＮＥで「１０００万円が必要」と言われて、不審に思った男性が「Ｌｉｏｎ‐Ｋｏｆｕ証券」をインターネットで検索し、詐欺であるとの情報を見つけて、警察へ被害届を提出しました。 警察によりますと、今年１月から９月末までに、奈良県内で発生したＳＮＳ投資関連の詐欺被害は約２００件、被害額は約２７億円にのぼり、去年の同時期に比べて約５倍に増加しているということです。 警察は、ＬＩＮＥなどのＳＮＳで見知らぬ人からの身に覚えのないメッセージが届いたり、怪しいグループに招待されたりしても発言せず、通報ボタンを押すよう呼びかけています。