なぜ日本経済は成長できないのか…日本から「天才たちが逃げる理由」を「ライドシェア解禁見送り」から解説します!
「日本の未来」を選ばない日本の首相
さて、この経済成長の問題に関してわかっていることがもうひとつあります。経済の成長を止める政策はわかります。簡単に言えば、経済活動を止める政策を打ち出せば、経済は停滞します。 物凄くわかりやすくするために、実際には起きないような例をあげましょう。 国が土日や深夜は、車は通行してはいけないと決めたら経済がどうなるかは想像がつくでしょう。ないしは商店は夜19時に閉店、20時には飲食店も閉店だと決めたらどうなるでしょうか。容易に想像できるように経済は停滞します。飲食店の例はコロナの時期に実際にそうなることがすでに検証できていますよね。 つまりライドシェアの場合で言うと、 1. イノベーションを起こさない 2.タクシーがつかまらない状況を劇的には改善させない ということを首相が決定した。 だから経済成長が起きないということがわかります。 実はこの絵柄にはもうひとつ要因があるのですが、それは後半で別の形で説明します。
日本の「成長戦略」は、順序が逆だった…
日本経済の構造という点で、この構図をさらに俯瞰させます。 日本では「成長会議」のような政府の諮問組織がもう何十年の間、何回も招集されています。そのたびに議論になるのが規制緩和です。具体的に財界から、これを緩和してくれ、あれを緩和してくれと要望があり、部分的に少しずつ規制を緩和して経済を活性化させる試みが続けられました。 日本人はこの状況に何の疑問も感じていないのですが、よくよく考えてみると、規制を緩和するために大物の財界人、大物の経済学者、優秀な官僚と勢いのある政治家が顔を合わせて長々と会議をしている図こそ、生産性に逆行しています。 世界で成長している国々では、順序が逆です。まずやってみて、イノベーションが起きます。もちろんよくないことも起きて、その後でえらい人たちが集まって後から規制を議論します。生成AIはそのような手順で欧米での規制が始まっているというと、理解しやすいですよね。 日本人は世界の中でも少数派の「イノベーションを起こしていいかどうかを会議で決める」民族です。この作法を当たり前だと思っている限り、日本ではイノベーションは起きません。
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