「怒り、悲しみ、こういう口調の大谷翔平選手は初めて」会見取材した"大谷番"語る 水原一平通訳は「カリフォルニア州法だけでなく、連邦法に触れる可能性」と国際弁護士【MBSニュース解説】
ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳だった水原一平氏をめぐる“違法賭博”問題。 日本時間の3月26日、大谷選手が会見を開き、「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつみんなに嘘ついていた」などと述べました。 【画像を見る】水原一平通訳に適用される可能性のある罪 国際弁護士が解説「お金の管理権限」がポイント
国際弁護士 村尾卓哉さん「非常にポジティブな印象」
――カリフォルニア州の弁護士資格を持つ国際弁護士の村尾卓哉さん。ドジャース大谷翔平選手の会見を見てどんな印象でしたか。 (国際弁護士:村尾卓哉さん) 私としては非常にポジティブな会見だったと思っています。送金行為への関与が一番大きいかな、と思ってところを、ここは明確に、かつ強い言葉で「僕はもちろんスポーツ賭博に関与していない、送金をしていた事実は全くない」と、しっかり否定しました。 さらに今回の件を初めて認識したのがいつとか、説明の食い違いについても、きちんと説明されていたので、皆さんも、なるほどな、と感じたんじゃないかなと思います。一方で、口座の管理等については語らなかったんですけれども、ここは逆に語らない方が良かった部分だと僕は思っているので、全体としては非常にポジティブな印象を受けています。
大谷選手の感情にじみ出る「彼と言ったり、最後は一平さんって」
――――スポーツニッポンのメジャーリーグ担当、『大谷番』の柳原直之さん。会見現場で直接見た、大谷さんの言葉や表情にどんなことを感じましたか。 (スポーツニッポンメジャーリーグ担当:柳原直之記者)数メートル先の壁際に立って私も見ていたんですけれども、大谷選手は、怒りとか悲しみとかショックとかもいろんな感情が入り交じって、言葉に詰まった部分もあったと思うんですけども、僕は大谷選手を担当して11年目になるんですけれど、こういう表情や口調の大谷選手を見るのは初めてで、そこが驚きというか印象に残りました。 水原通訳に対する呼び方も、「信頼していた方」と言ったり「彼」と言ったり、最後は「一平さん」って言ったり、やはり毎日会っていたような方に、本当にそこの感情が最終的には「一平さん」となって、大谷選手にとって水原一平さんがどういう人だったのか、っていうのがにじみ出ていた会見だったと思いました。