【松井大輔氏引退試合】松井氏がカズに感謝「18歳の若造をかわいがってくれて、あるときは怒ってくれた」
◇松井大輔氏引退試合 JAPAN DREAMS12―6MATSUI FRIENDS(2024年12月15日 三ツ沢) フランスリーグのル・マンや横浜FCなどでプレーした元日本代表MFの松井大輔氏(43)の引退試合が神奈川・三ツ沢で開催された。 先制点を奪ったのはやはり主役の松井氏だった。「MATSUI FRIENDS」の一員として先発した松井氏は、前半9分に見せ場をつくった。左サイドからDF太田宏介氏のクロスを受けたFW三浦知良がトラップして左足シュート。GKがはじいたところを詰めていた松井氏が押し込んで先制点を奪った。 ゴール後はカズらとハグして満面の笑み。場内は大盛り上がりとなった。 2点目も松井氏だった。前半18分に右サイドのMF中山克広からのクロスを受けた左サイド寄りで受けた松井氏が中央のカズに折り返し。カズがドリブル突破を図り、そこでこぼれた球に反応した松井氏が右足を振り抜いてゴール左に流し込んだ。 前半途中に「JAPAN DREAMS」の一員としてプレーし、前後半で計5ゴール。前半44分、後半33分、35、40分と立て続けにゴールを決めると、終了間際の44分にもゴールを決め、1万363人のファンを盛り上げていた。 試合は「JAPAN DREAMS」が12―6で「MATSUI FRIENDS」を下した。 試合後はファンを前に松井氏があいさつ。その後、三浦知良からはバラの花束も贈呈された。あいさつでは「たくさんの方に囲まれて自分は本当に幸せだったなと思っております。本当にありがとうございます。ファン・サポーターのみなさん、自分が本当につらいときもささえていただき、いつも側にいてくださったことを感じていました。サポーターの方もありがとうございます。いつも自由に生きる自分を見守り、支えてくれた家族、子供たち、本当に感謝しております。自身のサッカー人生において欠かせないのはカズさんだったり、俊さん(中村俊輔)だったり、今日来てくれた方には本当に感謝しております。18歳の若造をかわいがってくれて、あるときは怒ってくれて、たくさんのものを学ぶことができました。本当にカズさんがいなければ今の自分はいないと思うので、ありがとうございます。自身はこれからスーパーテクニカルコーチなるものを目指して指導者の道を歩んでいきたいと思っております。各クラブに個人戦術だったりだとかいろんなものを指導できれば。今もいろんなクラブに行っているのでいろんな形をとれればいいなと思っております。あとはフットサルの理事長もやっていますので、フットサルの楽しさを皆さんに伝えていくことができればと思っております。また来年にもいろんなことに挑戦していきたいと思いますので松井大輔をよろしくお願いします。最後にですね、人はおぎゃーと生まれてから最後笑って終われたらと思うので。今日は本当に僕、めっちゃうまかったやろ?」などとあいさつした。