「性能保てるのか」 原発廃棄物の埋設施設で設計変更、規制委が懸念
原発の運転中に出た放射性廃棄物を保管する日本原燃「低レベル放射性廃棄物埋設センター」(青森県)について、原子力規制委員会は24日、事業許可を出した時点から設計が変わり、安全上の懸念があるとして、6月にも公開会合を開き、確認すると決めた。 【写真】原子力規制委員会の定例会後の記者会見で、質問に答える山中伸介委員長=2024年4月24日、東京都港区、福地慶太郎撮影 同センターは、原発の濃縮廃液などの低レベル放射性廃棄物をコンクリートの箱で囲って深さ約20メートルの地中に埋め、約300年間管理する施設。1992年から廃棄物の受け入れを始めた。 原燃は2021年7月に規制委から事業変更の許可を受けた際、放射性物質が漏れ出るのを防ぐため、水を通しにくい粘土鉱物「ベントナイト」を約20~30%混ぜた土で廃棄物を覆うと説明していた。 しかし、原燃は昨年から、ベントナイトの割合を12.5%に減らすと説明。一方、この割合で安全が保てるかどうかの説明は不十分という。
朝日新聞社