仕事で「こんなに頑張っているのに」「なんで私ばかり」…何をやってもうまくいかない時、どうすればいい?【ワーママ歴31年/60代現役女性管理職が回答】
【悩み(2)】気負いが空回りしてしまう…
「管理職たるもの、なんとしても頑張らねば!」つい、鼻息荒く気負ってしまいそうになります。それはそれで全然OKですが、気負い過ぎてふと気付くと空回りしてしまっていることも。言い換えると「自分ばっかり頑張っている」「自分はこんなに懸命なのに」と自分本位の思考に陥ってしまうこと。前項目でも触れましたが「自力」にばかり囚われていると上手くいきません。 ■向き合い方:気負いは「前面に出す」のではなく「脇に回って発揮する」 主役は部下さんたち、管理職はそのためのサポーター。いわゆる縁の下の力持ちに徹する。力持ちですから当然気負い十分でかまいません。ただ、それを前面に出すのか脇に回って発揮するのか。 管理職が「私が私が」と主役を張ろうとする組織はうまくいかないものですし、部下さんたちも誰もついてきたいなどと思えません。成功した時は部下さんたちの貢献を称えて、失敗に転じてしまったのならば上司が反省する。 空回りを防ぐコツは上司としての「気負い」のパワーを「素直力」に振り向けることです。お恥ずかしながら、しょっちゅう空回りをやらかしてきた私。そのたびに素直力の大切さを実感しています。 -------------------------------------------------- <ワンポイント> 「空回ってしまう」時は、負の連鎖にはまっている状況でもある。もちろん、ずーっとそれが続くわけではありませんから、押してばかりだと思うのなら引いてみたり、逆にそれで後手になってしまうのであれば、再度押し直したり、「空回る原因がどこにあるのか?」を自分なりに振り返って改善していけば、やがてプラスへと転じていくことでしょう。 -------------------------------------------------- いくみ@女性管理職&ブロガー 女性管理職専門家・ビジネス書著者 1962年神奈川県生まれ。会社員歴39年、ワーキングマザー歴31年(2024年6月時点)。中小企業の事務員から始まり、女性管理職に憧れるも結婚を機に退職。出産、子育て、夫の転勤などによって非正規雇用の期間を経て40歳で正社員復帰。現在は上場企業で管理職歴19年。定年再雇用後も管理職を継続しており、部下の延べ人数は200名以上。 これまでの経験を背中にいる人たちに伝えたいと一念発起し、2017年からブログ「ねーさんらいふ」を運営。女性管理職の日常をメインに発信し、2024年6月時点で2,200記事を突破。公式X(旧Twitter)では、読者が元気になる朝ツイートを毎朝投稿、約1.6万フォロワー。
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