自由を謳歌するフェラガモのシャツ──春に使える白シャツの選び方
ゆったりと時間を楽しむ、イタリアらしいライフスタイルから着想を得た今季。1960年代の芸術運動にもインスパイアされたアイテムで、自分らしく自由な着こなしを楽しみたい。 【写真を見る】それぞれのプライスとディテールをチェック!
アートな洗練を白シャツ一枚で表現
今季はイタリアのライフスタイルに加え、クリエイティブディレクターのマクシミリアン・デイヴィスのルーツでもある、カリブ海のムードも溶け込ませている。1960~70年代にイタリアでおこった芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」からの影響を感じさせるデザインにも注目だ。白シャツはクラシックなデザインや、夏にぴったりな開襟シャツなど、使い勝手に優れたものを展開。一枚でも主張できる逸品をピックアップした。 ■ショートスリーブシャツ コットンに、再生繊維であるリヨセルを混紡することで、とろみを持たせた生地を使用。第1ボタンを外すと、オープンカラーシャツとして着こなせるうえ、大胆なストライプがマスキュリンなイメージを高めてくれる。身幅と袖は共にややゆとりを持たせてあり、丈は短めのスポーティーなシルエットで表現された。胸のFの刺繍がクラシカルなムードを後押しする。 ■ロングスリーブシャツ 小ぶりな襟に、比翼仕立てのフロント。ミニマルなディテールを採用したシャツは、やや薄手で柔らかいコットンを使用し、適度なカジュアルさを付与している。ボックスシルエットなので、1枚で着ても様になるデザインだ。胸ポケットにはFの刺繍ロゴを施し、さりげなくブランドらしさをアピール。タックインして知的に装うのが正攻法だ。 ■ロングスリーブシャツ フロントにデザインされたのはスタイ(前掛け)。ボックスプリーツではなく、別布で汚れから守る子供服に見られるようなディテールを持ってきたのがユニーク。長めの丈にやや細目のシルエットで、タックインして着れば、モードな遊びを効かせることができる。カフスも長めにデザインされ、ドレッシーさを高めている。 ■フェラガモ・ジャパン TEL:0120-202-170
文・オオサワ系、森下隆太 写真・高橋絵里奈 スタイリング・安倍拓志 編集・岩田桂視(GQ)