錦織圭、世界29位に完勝し同大会6度目の8強!「強かったですね」と自画自賛のプレーを披露[木下グループジャパンOP]【テニス】
錦織圭、世界29位トンプソンに快勝し8強入り
9月28日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦織圭(ユニクロ/世界ランク200位)は、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同29位)を6-2、6-3で下し、同大会6度目の8強入りを果たした。 【動画】錦織圭、広いコートカバーリングと精度の高いショットを披露&マッチハイライト 34歳の錦織は、ジャパン・オープンで2012、2014年と2度優勝。準優勝した2018年大会以来6年ぶりとなった今大会では、1回戦で2014年全米オープン決勝で敗れた因縁の相手でもある元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア/同212位)と対戦。前週にツアー通算21勝目を挙げた相手を6-4、3-6、6-3のフルセットで下し、2回戦に進出している。 2回戦では「普段から練習を一緒にしていますし、仲もいい選手なので、できればやりたくないかな」と語っていたトンプソンと対戦。トンプソンは1回戦で第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同9位)を7-6(5)、6-1で下しての勝ち上がり。直接対決では錦織が2勝1敗としており、昨年7月のATP250アトランタ以来、1年2ヵ月ぶりの対戦となった。 第1セット、速いテンポで返球する錦織がトンプソンを崩しにかかる。第3ゲームで角度をつけたショットでポイントを先行。ブレークチャンスではリターンから攻め込んで、自分のペースでのラリー戦を進めると、トンプソンにミスが出てブレークに成功する。精度も高いストロークで主導権を握った錦織が、第5ゲームも破って5ゲームを連取。攻守にわたってトンプソンを圧倒して6-2と、サービスゲームでは2本のダブルフォールトとパッシングショットを決められただけのわずか3ポイントしか失わなかった。 勢いに乗る錦織は、第2セットでも激しいラリーを制してブレークに成功。第1セット同様にリードを奪う。直後には初めてサービスゲームを落としたものの、ラリー戦では錦織がペースを握って第5ゲームで再びブレーク。トンプソンの挽回を許さず、第9ゲームも破って6-3と、快勝で今季2度目のツアー8強入りを果たした。 試合後のオンコートインタビューでは、「強かったですね」と自画自賛。「自分が一番びっくりしてると思いますし、コーチたちもびっくりしてると思う。出だしからプレーも良かったし、最後の最後まで集中力を切らさず、『なんで入るんだろう』というボールも入ってくれてたので、めちゃくちゃ良かったです」と語り、「自信もつきましたし、吹っ切れた部分もあった。今日の1試合は自分の中で大きい」と意味のある勝利だとした。 準々決勝では、第6シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同14位)とワイルドカードで出場の西岡良仁(ミキハウス/同59位)の勝者と対戦する。
Tennis Classic 編集部