【競輪】電波をください ビッグレースでは大混雑で携帯の電波が「渋滞」
「競輪記者コラム・仕事 賭け事 独り言」 12月に入り競輪界はグランプリムード一色。静岡でのグランプリ開催は、2018年(優勝は三谷竜生)、2021年(優勝は古性優作)に続き3回目の開催となる。 静岡競輪場は1991年以来となるバンク大改修を行い、走りやすい走路が完成。最高の状態で3回目のグランプリを迎える。 集客力も静岡競輪場の魅力だ。場内は観戦スポットが多く、グルメも充実。28日のヤンググランプリ、29日のガールズグランプリ、30日のグランプリと3日間、大勢のファンが駆けつけるはずだ。 ここからは今年のG1後半戦を現地で取材して感じたことを一つ書かせてください。 G1の準決勝、決勝日は朝から大勢のファンが競輪場に集まり、場内はベテランからビギナーまで多種多様のファンであふれていた。そこで問題になっているのが、携帯電話の電波がつながりづらいことだ。 ここ数年、民間ポータルサイトが増えたことにより、本場に来ても、スマートフォンを使って車券を購入するファンが多い。新規のファンはお気に入りのYouTube配信番組を見て、情報収集。そしてスマートフォンのアプリを使って車券を買っている。電波がつながりにくいことは、売り上げダウンに直結する。特に決勝の締め切り時間が近づくと電波が悪くなっていた。 せっかく新規の競輪ファンが競輪場に遊びに来て、スマートフォンで車券を買おうとしても電波が悪くてアプリに入れないとなれば、もう車券を買うことはないだろう。 グランプリを含めて、ビッグレースを開催するときは、臨時の携帯基地局やWi-Fiを増やすなどの対応は急務だと思う。 ひと昔前は、予想屋さんの展開考察を聞いて、場内のモニターでオッズを確認。鉛筆でマークシートを塗り、券売機で車券を買う。これがスタンダードだったが、時代は変わった。 新しい競輪場の過ごし方に寄り添った開催運営に期待をしたい。(関東競輪担当・松本 直)