台湾、暗号資産業界の自主規制団体「台湾暗号資産ビジネス協会」が正式に始動
台湾の暗号資産協会が正式に始動
台湾の暗号資産業界発展に向けて設立された自主規制団体「台湾暗号資産ビジネス協会(暗号資産協会)」が正式に始動する。同協会の会員で、ブロックチェーンを活用した香港拠点の金融機関エックスレックスグループ(XREX Group)が6月13日発表した。 「台湾暗号資産ビジネス協会」は、エックスレックスグループを含む9社が今年3月に台湾の内務省から許可を得て設立した暗号資産協会とのこと。 また同9社は「台湾暗号資産ビジネス協会」の他に、暗号資産事業の自主規制団体「台湾暗号資産プラットフォーム及び暗号資産サービスプロバイダー協会(台湾VASP協会)」を昨年3月に設立している。 発表によると「台湾VASP協会」は、台湾の規制当局である金融監督委員会(FSC)の要請により設立されたとのこと。 また同協会では、台湾における暗号資産規制の方向性として「自主規制基準」を策定するという。「自主規制基準」の策定については、単一の組織が主導するのではなく「台湾VASP協会」が代表として発信し、伝統的な金融セクターである銀行や保険、金融業者とコミュニケーションを行っていくとのこと。 なお計24の暗号資産企業が「台湾VASP協会」の初代会員になっているという。「台湾VASP協会」の副会長には、エックスレックスグループの最高収益責任者ウィンストン・シャオ(Winston Hsiao)氏が就任したとのこと。なお会長は、台湾の暗号資産取引所であるビットプロ(BitoPro)の創設者兼CEOタイタン・チェン(Titan Cheng)氏が務めるという。 ちなみに「台湾暗号資産ビジネス協会」や「台湾VASP協会」の設立は、FSCが2023年3月に同国における暗号資産に関する主管機関となったことで実現したとのことだ。 またVASPの管理は、台湾における暗号資産プラットフォーム及び暗号資産サービスプロバイダーに対する、マネーロンダリング防止及びテロ資金供与対策に関する措置の下で行われるとのこと。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)