「早大合格も入学辞退」国民的美少女の林丹丹が18歳で退路を断って芸能界へ進んだ理由と「大黒柱だった母の姿」
■芸能界への挑戦したのは「ワクワクする人生にしたかった」 ── 芸能界への入り口にピンときたのはなぜでしょうか? 林さん:キラキラした高校生活を夢見ていたのに、現実はいままでの生活の繰り返しで、毎日に飽き飽きしていたんだと思います。
思い返せば、それまで旅行に連れて行ってもらうとか、行ったことのない場所に遊びに行くとか、ワクワクする経験ってほとんどなくて。だから、これからは「明日は何が起こるのかな?」とワクワクできる人生にしたかったんです。 あと、当時の生活を唯一楽しませてくれたものが、映画やドラマだったことも理由のひとつです。とくに『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンの笑顔を見て「私もこんな風に人をときめかせたい」と、俳優の仕事に憧れを抱いていました。
── 当時、進学校に通っていたそうですが、周りと違う進路を選ぶことにためらいはありませんでしたか? 林さん:小さなころから母が働いている姿を間近で見ていたので、「私も早く働いて、母の助けになりたい」と思っていたんです。周りと違う進路を選ぶことへのためらいより、「コンテストで結果を出せば、働ける!」という希望のほうが大きかったです。 ── コンテストでグランプリを獲得されたときは、どんな気持ちでしたか?
林さん:コンテストに出る以上はグランプリを目指していたものの、「本当にグランプリをいただいちゃった…!」と、実感が湧きませんでした。 17歳でグランプリって史上最年長なんです。出場者も年下の子がほとんどで、私だけちょうど子どもと大人の狭間の年齢でした。 そんななか、会場でスタッフの方々が忙しなく動いていらっしゃるのを見て、「私はもう子どもじゃない。働く大人の仲間入りをしたんだ」と感慨深かったです。「これから頑張って働くぞ!」と心に誓ったことを覚えています。
■早大合格も、仕事の経験を積むため辞退 ── デビュー後上京し、転校先の高校を首席で卒業されました。大学進学は考えなかったのでしょうか? 林丹丹さん:当時は仕事で経験を積みたい気持ちが大きかったので、仕事の合間に勉強を続けながら大学に行くかどうかすごく悩みました。 母に相談したら、「いままで勉強してきた結果を形にするためにも、とりあえず受験してみたら?」と言われて。「もし合格できたら自信に繋がるし、進学するかどうかは結果を見てから考えよう」と思い、早稲田大学に挑戦することにしました。