【解説】能登半島地震から半年 いまだ地震活動活発、最新の状況は?地震の原因は"流体"?
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元日におきた能登半島の地震から半年。最新の地震のデータをみると、能登半島ではいまだ地震活動が活発な状態が続いていることが分かります。3年以上続く群発地震活動、火山のない能登半島でなぜ続いているのか。最新の研究結果は? 社会部災害担当・藤吉有咲記者が解説します。【週刊地震ニュース】
■6月末、国内の地震は29回
6月24日~30日、国内で震度1以上の地震は29回ありました。このうち震度3以上の地震は3回ありました。 ▼27日午後6時45分ごろ、福島県双葉町、大熊町、浪江町で震度3の地震がありました。震源は福島県沖で地震の規模を示すマグニチュードは4.5、震源の深さは50キロでした。 ▼28日午前4時27分ごろ、鹿児島県与論町で震度3の地震がありました。震源は沖縄本島近海、マグニチュードは4.9、震源の深さは30キロでした。 ▼30日午後7時38分ごろ、宮崎県川南町で震度3の地震がありました。震源は日向灘でマグニチュードは4.1、震源の深さは20キロでした。(速報値)
■能登半島の状況、最新データは
甚大な被害となった元日の能登半島地震から半年です。能登半島周辺では地震の回数は減っているものの、いまだに地震活動が活発な状態が続いています。 今年1月1日~6月30日までに、能登半島とその周辺では震度1以上の地震が1880回ありました。図中の灰色の丸は1月~5月に、赤色は6月におきた地震です。元日に発生したマグニチュード7.6の地震は、東西150km、東京駅から静岡駅ほどにわたる活断層がずれ動いておきた地震でしたが、半年が経過しても、いまだ広い範囲で地震が起きていることが分かります。
一方、地震の回数は1月以降、減少しています。1月の地震回数は1558回、2月は144回、6月は35回でした。しかし6月3日には最大震度5強の地震も発生しています。能登半島では2020年12月ごろから3年以上、地震活動が活発な状態が続いています。こうした状況は、当面の間は続くとみられています。