外食は年間600回以上! マッキー牧元の発掘!地方の名店~大阪編~
「茄子」にはトマトやチーズがのせられ、さながらトマトピザのよう。こりゃうまい。 続いては「牛肉牛蒡巻き」。つまり八幡巻きを揚げるという寸法だ。ゴボウの土の香りと牛肉が合うんだな。
「かに爪」に続いて、今の時期ならではの「稚鮎」ときた。小さくとも香りあり。
椎茸には、エビしんじょうを詰めて揚げてある。エビの優しい甘みと椎茸の香りがいいが、それをつなげるのが上からとろりとかけた甘酢というのが憎い。 お次は「イタヤガイ」で、豆と合わせてある。豆の甘みと貝のミルキーな甘みの調和が美しい。
そして「ベーコンと蛤」の共演である。一見、合わなそうにも思えるが、これも甘酢の仲立ちで、肉と貝が最高の出会いを見せるのである。 「自然薯海苔」は、すりおろした自然薯をのりで巻いて揚げてある。ホワイトソースのような食感と旨みがあるから驚きである。
お次は「子持ちこんにゃく 白味噌と青のり」ときた。くたっとしたこんにゃくとコリッとした数の子、白身の甘みと青のりの香り、しかしよく考えた。これは笑うしかない味である。
もちろん何をつけなくともおいしい。 そしてチーズのコクが加わって最強の「牛肉チーズ巻き」。 これだけ食べてもまだまだ20本。残りは一気に紹介しよう。
精妙な火の通しで繊細な甘さを生かした「さいまきエビ」。 ウニの甘みで食べさせる「イカウニソース」。 スナップエンドウの香りとの相性に驚く「牛肉とスナップエンドウ」。
おろしポン酢で食べさせる味わいがいい「穴子」。 栗のような甘い香りを放つ「タコ」。 辛子醤油で食べさせる、紫蘇で巻いた「魚すり身」。
そしてデザートは「桜餅」の串カツである。 合計27本。 みじんも飽きさせることなく、楽しい発見が続いていく。これで値段もまた安い。ここに通いたくなる理由わかるでしょ。
やまが
住所: 大阪府大阪市福島区大開1-20-12 TEL: 06-6463-9845
御堂筋 ロッヂ
お通しが苦手である。お通し自体はいい。 だが世間には、心も工夫もこもっていないただのお通しが多く、これからの食事を楽しもうという雰囲気を台無しにさせてしまうことが多い。 かと言って食べないわけにはいかない。そこが、苦手な理由である。 しかもこれからたくさん食べて飲むぞと意気込んでいるのに、なぜお通し代を取るのか。そこもまた謎である。