“グーグルマップ”一強時代に異変!? カーナビ代わりに使えるスマホ無料「地図アプリ」2024年の注目株とは
2024年のいま 一番オススメの「無料カーナビアプリ」とは
カーナビとして使う以上、重要なのは目的地がスムーズに探せて、わかりやすいルート案内で目的地へと誘導することです。 目的地の検索能力では「Googleマップ」を超えるアプリがないのは明らかで、それは曖昧な名称や住所、あるいはイベント情報なども検索対象とし、ありとあらゆるものをターゲットとしているからです。
その実力差があることはライバルも認識していて、最近はGoogleマップの検索結果を他のアプリ上で共有することを可能にする事例が増えてきました。ここで採り上げたアプリでは「モビリンク」がそれに対応しています。 一方、ルートガイドのわかりやすさでは、モビリンクが頭ひとつ抜けている気がしました。分岐点では案内するタイミングが適切で、交差点名も表示して、一部では交差点拡大図も表示して目的地へと誘導。何よりも音声がとても聞きやすいため、状況把握がしやすいのです。 案内のわかりやすさではAppleマップやYahoo!マップも該当しますが、Yahoo!マップは音声に歪みがあって聞き取りにくいのが残念です。 ただ、Yahoo!マップには並行する高速道/一般道の切り替えをワンタッチで行える機能があり、案内ルートを間違えて案内している時は重宝するでしょう。 一方でGoogleマップは、ショートカットするルートを優先しがちで、時折、狭い道を案内されて困ることもあります。分岐点での案内では自動的にズームアップして交差点名も案内しますが、案内そのものは道路上に矢印を載せるだけと物足りなさを感じます。 地図の美しさはどうでしょう。これは建物一つひとつを立体的に表示するモビリンクとAppleマップに軍配が上がります。その上でモビリンクは国会議事堂や東京タワーなど、著名な施設はリアルな形状で地図上に描いており、これは見ていても楽しいものです。 こうした結果、おすすめはモビリンクとGoogleマップの合わせ技です。 モビリンクは地図がきれいで案内もわかりやすく、カーナビとして使うには最適。しかし、目的地の検索能力ではGoogleマップに敵いません。そこで目的地が思うように探せない場合はGoogleマップで探して、その座標をモビリンクに転送するのです。 これまで無料アプリといえば、GoogleマップとYahoo!カーナビが双璧とされてきましたが、ここへ来てAppleマップやモビリンクも侮れない実力を付けていることがわかりました。 今後も互いに切磋琢磨して、より良いアプリへと進化していくことを期待したいと思います。
会田肇