エアコンの前に洗濯物を干すことで「部屋の保湿」をしているつもりです。実際のところ、保湿効果はありますか?高いですが、加湿器を買うべきでしょうか…。
加湿器で家がダメージを負うことも
乾燥肌を予防するためには湿度を適切に保つことが大切で、理想的な室内湿度は約60%とされています。 しかし、加湿器を使用した場合、カバーできる範囲が限られており、電気代もかかります。洗濯物を室内に干すと、加湿器よりも広範囲で湿度を上げることができ、部屋全体の湿度を効率的に保つことが可能です。 市販の加湿器を使って快適な室内環境を作るためには、1台では不十分なことが多く、特に断熱性や気密性の低い家では加湿が非常にリスクとなる場合があります。断熱性が不十分な家で加湿すると、壁や窓、天井などの「外皮」で結露が発生しやすくなるのです。 結露は、加湿器による水蒸気が冷えた外皮に触れて発生します。健康に悪影響を及ぼすだけでなく、家そのものの寿命を短くする原因にもなりかねません。そのため、エアコンの使用による乾燥を防ぐために加湿器を使用する場合には、注意が必要です。 また、加湿器を購入するには数千円かかります。一方、洗濯物を部屋干しにする場合の費用は、部屋干し用の洗剤等を購入するだけで済み、低コストです。部屋干しには、コストを抑えながら自然に加湿ができるという利点もあります。
エアコン前に洗濯物を干せば加湿効果がある
エアコンを使う季節の乾燥対策として、洗濯物を室内で干すことは有効な手段です。部屋干し専用の洗剤や風を通す工夫を取り入れることで、部屋干しのデメリットも軽減できます。 加湿器も効果的な加湿手段ですが、使用には注意が必要です。断熱性が低い家では、加湿器による湿度上昇が結露を引き起こし、健康被害や住宅へのダメージに繋がることもあります。 加湿器の購入や運用コストを考えると、手軽に始められる部屋干しはコスト面でも優れた選択肢です。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部