休業要請を段階解除 大阪・吉村知事が会見(全文1)7日間連続で基準達成
抑える日々を続けると緊急事態宣言が解除に
じゃあどうするのというところで、まったくやみくもに進んでいくんじゃなくて、きちんとその兆候を察知していこうと。数値化して、このウイルスの危険性、そしてわれわれが守るべきもの、これは医療崩壊を防ぐということですけど、医療崩壊を防ぐという基準を明確に立てて、数値目標を立てて、その数値の中でなんとかウイルスを抑え込んで、そして社会経済活動を徐々に戻そうと、これが僕は進むべき道だというふうに思っています。そのために、そのときの政治家の直感だけで進むんじゃなくて、医学的な根拠に基づいてきちんと数値目標を立てて、その中でいわゆる羅針盤を持って前に進みましょうというのが大阪モデルです。 ですので、まずここは大事なのは、出口戦略として今われわれはこの場にいます。グリーンステージの、この1に来てます。これを、抑える日々を続けることによって、今度はグリーンステージの2、緊急事態宣言が解除される、これは国が決めますが、そういう時が、まずはその次を目指していきましょうと。そしてこのグリーンの状態を目指していきましょうと。感染拡大を抑えながら、なんとか経済活動を徐々に戻していきましょう。きちんと対策を取りながらやっていきましょうというのが、まず出口戦略。
入口戦略も同時に許容しなければならない
でも、一方で、先ほど申し上げたとおり、入口戦略というのもわれわれは同時に許容しなければなりません。頭をもたげてくることがあるわけですから、そのときに何を基準にするのっていうことをきちんと数値化していく。入口戦略のほうでは、やはり上がってきたときの角度が非常に重要なので、感染源不明の人の増加率、これを1週間単位で見て、前週増加比率を見ていく。その数値が、われわれは計算してますが、それが1を超えれば増加傾向にある。1を超えてくると、今度は少しこれは上昇傾向、危険で注意しなければならない。もう1つは感染源不明の方、今は10人未満の移動平均値を取ってますが、今度、上り曲線になってきますから、少し少なめに、5人から10人の範囲内で移動曲線が増えてきたときには、絶対数としてもこれは注意をしなければならない。それから陽性者率、陽性率についても7%を超えてくるようなことがあれば、これはやっぱり感染が広がってる可能性があるから注意しなければならない。 その3つのボタンがともれば、これは黄色からレッドの信号をつけることになります。レッドの信号をつけた際には、また皆さんに今回の緊急事態宣言でお願いしたようなことをもう一度お願いするということになります。ですので、そうならないように、なんとかグリーンの状態を維持するようにお願いをしたいと思いますし、出口戦略の数値は毎日夜6時に公表をします。全ての情報、データはオープンにしますので、それを府民の皆さんと共有したいと思います。 大きな戦略のロードマップですけれども、分かりやすく言えばこういうことです。緊急事態宣言があって、なんとか山を抑えることができました。今、この出口のところにいます。信号がグリーンにともりました。だからグリーンステージの1に入りましたが、今度はなんとかこのグリーンを維持して、段階的に解除をしていって、社会経済活動を戻したいと思います。今度、どっかで上がってくる可能性、これは十分あり得ます。そのときの再点灯の数値というのも、先ほど入口戦略でお示しをしました。ここになってくるとイエローステージに入っていきます。3つの指標が全てそろえば、今度はレッドステージということになって、赤のランプをつけるということになります。