【産婦人科のかかりつけ医を持つ】ゆうこすさんにインタビュー。産婦人科に通うことは、自己肯定感を上げて全力で生きる土台づくり
自分で自分の身体をコントロールできるようになって、自己肯定感が上がるように
――「かかりつけ医」を持つようになって、自身の身体をケアする意識は変化しましたか? 10代の頃は、自分の生理周期や経血量などを意識したことがないくらい無頓着だったのですが、産婦人科に通うようになってからは、おりものがいつもより多いとか、生理が遅れているとか、些細なことでも身体の変化に気づけるようになりました。不安があれば、気軽に病院に相談するようにしています。 また、これまで無関心だった生理用品もいろいろ試してみるように。今までは「ムレるのが嫌だな」と思いながらナプキンを使っていたのですが、タンポンを使い始めたらすごく快適に過ごせるようになりました。腟洗浄機もお気に入りで、生理の終わりかけに残った経血を洗い流すと、とてもスッキリするんですよ。こうしたアイテム選びは、「より快適に過ごすためにどうするか?」を探るゲーム感覚に近いかもしれません。ケアを通じて自分の身体を楽しめるようになった気がします。 ――より快適に過ごすために工夫するようになったのですね。他にも、医師と話したり通院する中で改善された悩みはありますか? 生理の悩みは仕方ないことでも、我慢するものでもないと思っています。私の場合は、PMSが大きな悩みでしたが、治療の中で出合った「低用量ピル」がとても合っているようで、今では症状に悩まされることはほとんどありません。医師と相談しながら対処法を見つけて、自分で自分の身体をコントロールできるようになってからは、自己肯定感が上がりました。毎日の幸せ度が本当にアップしたし、特に仕事においては身体の状態などを理由にあきらめるようなことがなくなりました。私は、女性が自分の身体と向き合うことで、より心地よく仕事をしたり生活をできたりすると思っています。さらには女性自身だけでなく、男性側も女性の身体について理解し、ケアできるようになることも重要だと思っています。 ――なるほど。身近な男性が女性の身体について理解できるように、ゆうこすさんが取り組んでいることはありますか? 私は夫や男性のマネージャーに、自分の身体や体調についてよく話をするようにしています。これまでの私なら考えもつかないことですが、産婦人科に通院することで自分の身体について考えたり、話したりすることに慣れ、大切だと実感していることも大きいかなと思います。たぶん、男性も知識がないから、どうしていいかわからないことってあると思うんですよね。とはいえ、「こうケアしてほしい」と、女性から言うのはすごく勇気のいることだとも思います。自分だけで抱え込まずあえて男性側に相談して一緒に考えてみるとか、男性側も話しやすい空気をつくるとか、お互い気持ちよく生きていくため、理解し合えるように寄り添っていくことが大事ですよね。