金利の引き上げで「住宅ローン」も高くなる?支払利息の節約方法を解説
17年ぶりに金利の引き上げが決まり、「住宅ローンの利息」が気になる人も多いのではないでしょうか。今と同じ金利タイプで続けるか、それとも別タイプに借り換えるべき? 不安を感じている人に向けて、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんがアドバイスします。
早く完済するほど、住宅ローンの総返済額が少なくなる
ESSE読者に住宅ローン金利についてアンケート調査を行ったところ、67%が変動金利を選択。固定金利の2倍強にあたる結果となりました。金利の低い変動金利が、やはり人気があるようですが…。
●固定か変動かよりも、「返済期間を1年でも短くすること」が重要
日銀が、17年ぶりに金利を引き上げました。これによって世の中のさまざまな金利に影響が及ぶことが予想されますが、住宅ローン金利も上がるのでしょうか? 「今、いちばん大事なことは、固定金利で借りている人も、変動金利の人も焦らないこと。慌てて借り換えをするのはちょっと待って」(ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さん、以下同) 今回の政策変更によって、住宅ローンが上がるのでは? と心配する人も多いよう。 「住宅ローン金利は世の中の金利情勢を受けて、まず『基準金利』が決まり、そこから割引された金利が実際に適用されます。今のところは、各金融機関が他社の動きの様子を見ている状況で、急激に上がることは考えにくいです。ローン残高が多い人は、今のうちに返済期間を短縮する方法を検討しましょう。期間を短縮するほど支払利息の節約になり、総返済額が減りますし、金利の動きにハラハラする期間が短くなります」
住宅ローンの仕組みで重要な「基準金利」
住宅ローンでは、各金融機関が「基準金利」を設定しています。これは「定価」のようなもので、ここから住宅ローン審査の結果に基づいて借りる人ごとに割引され、実際に適用される金利が決まります。
ESSE編集部