【躍進の裏側】立憲、国民民主党、れいわ、参政党、日本保守党の衆院選戦略を選挙プランナーが解説!
れいわ・参政党・日本保守党 それぞれの戦略もチェック
続いて、れいわ新選組。選挙前勢力3に対し、今回9議席を獲得。票数でいうと前回+160万票です。 比例ブロックはほとんど獲得しており、選挙ドットコム編集部でも予想できなかった結果でした。 「れいわ新選組は、統一地方選で多くの地方議員が当選した。山本太郎代表以外でも、大石氏など、支持者にとってのスターのような政治家が生まれている」と松田氏は指摘します。 国民民主党と同じく、YouTubeを情報入手源としている人の支持が厚く、TikTokにも早くから力を入れてきました。 また、今の生活がやや苦しい、経済的に厳しい立場にある人々の応援が大きい中で、「生活が苦しいと感じる方のボリュームが増えている中、れいわ新選組が受け皿になったのではないか」と分析します。 れいわの支持層は、ほかの党から持って来たのでしょうか。それとも、これまでと違う軸で幅広く集めた? 松田氏「共産党から集めた部分もあるかもしれないが、貧困層という表現が適切かわからないが、生活が苦しいと思っている人たちの心を捉えたという印象」
続いては参政党。選挙前勢力1に対し、今回3議席を獲得。比例代表で187万票を獲得しました。 実質0スタートの参政党は、参院選のあと、衆院選挙に向けて統一地方選に多数の候補者を擁立したことに加え、比例区の論理を踏まえた戦略が功を奏したと松田氏は分析します。 松田氏「比例11ブロックのうち、定数が大きい近畿・九州・南関東の重点ブロックに、候補者を移動させてまで集中した。小選挙区での当選は難しくても、比例票の掘り起こしを丁寧に行い、『風』ではなく、積み上げで票をたたき出した、戦略的勝利ですね」 「神谷代表がよくわかってやられているという印象です」と締めくくりました。
最後に日本保守党。選挙前勢力0に対し、今回3議席を獲得。 小選挙区は愛知1区の河村たかし前名古屋市長が非常に強かったのが目立ちますが、比例でも2議席獲得しています。 松田氏「日本保守党も比例の大きい近畿・東海ブロックに候補者を充てていたが、擁立数が少なかった。事前報道で、党として票を強く読み過ぎた報道があったため、伸びない印象が出てしまったが、立派な数字」 日本保守党も得票率2%を超えたことから、政党要件を満たし、新たな政党が誕生しました。