【躍進の裏側】立憲、国民民主党、れいわ、参政党、日本保守党の衆院選戦略を選挙プランナーが解説!
誰も予想していなかった大躍進 国民民主党の戦略は?
続いては国民民主党。選挙前勢力7議席に対し、28議席(+21議席)。比例代表の名簿が足りていれば31議席まで行っていたという、大躍進です。 松田馨氏「31議席行けたのに28議席ということからわかるように、党執行部を含めて誰も予想していなかった大躍進なわけですよね。比例票についても前回+350万票。国民民主党が600万票行くという予想を立てられた人は、ひとりもいないでしょう」 想像以上の勢いは。 出口調査の数字を見ると、現役世代の若い層18歳~40代からの支持が非常に厚く、若い世代を中心にしっかり支持が集まったと言えます。 もともと、国民民主党は若い世代から一定の支持がありましたが、松田氏は、国民民主党のさらなる躍進は、選挙の手法にあると分析します。 まず、玉木雄一郎代表が地道にYouTubeチャンネルを運営し、YouTuber政治家としての素養を開花させてきました。さらに、榛葉賀津也幹事長もネットで存在感を高めるなど、動画メディアと親和性が高かったと指摘します。 そうした中、今までやってきたYouTubeチャンネルの影響力をうまく最大化できたことが、国民民主党の今回の大躍進につながったと松田氏は総括します。 具体的な施策で見て取れるのは、「選挙の王道的なやり方」です。 ・『手取りを増やす』という、明確なメッセージ ・かなり大規模なネット広告展開 ・統一感のある広報 ・優秀な立候補者 この結果、YouTubeの検索ボリュームでも国民民主党のボリュームが増え、検索でもポジティブな動画が増えたと解説します。 さらに、こんな効果も。 松田氏「都知事選で石丸伸二氏を応援していたYouTubeチャンネルの一部が、国民民主党応援チャンネルに衣替えするなど、ネット上で勢いのある政党になっていた」 情報接触にYouTubeを選んでいた層にうまく刺さり、投票行動につながったものと思われます。