【躍進の裏側】立憲、国民民主党、れいわ、参政党、日本保守党の衆院選戦略を選挙プランナーが解説!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月29日に公開された動画のテーマは「あの政党は何で議席を増やしたの?」 今回の衆院選で躍進した立憲民主党・国民民主党・れいわ新選組・参政党・日本保守党。今回もほとんどの党の獲得議席数を当てたという、選挙プランナーの松田馨氏に、躍進の裏にあった各党の戦略を、詳細に解説いただきました。 【このトピックのポイント】 ・立憲民主党が勝った理由は?野党共闘の歴史から振り返る ・松田さんもびっくり?国民民主党の大躍進の秘密 ・れいわ・参政党・日本保守党の戦略を振り返る
小選挙区で勝った立憲民主党 野党共闘の歴史を振り返る
立憲民主党は、選挙前勢力98に対し、今回148議席(+50)。 松田氏は、投票日前日、当日の出口調査の数字から見ると、松田氏の事前の予想ほどは伸びなかったようにも見えますが、大躍進だと評価します。 その上で、議席数を伸ばした要因を小選挙区で勝ちきったことと分析します。 比例の票数では、2021年衆院選と比べてもほとんど変わりません。自由民主党の裏金問題、政治とカネの問題を前面に出した戦略がうまくフィットしたと言えると分析します。 10年自公政権が続き、安定的に見えた自民党ですが、2021年衆院選では、小選挙区で2万票以内で勝負が付いた選挙区は50以上もありました。 MC鈴木邦和「実は、少し世論が傾くと、一気に接戦区がひっくり返り、大きく議席が変動するのが今の小選挙区のポイント」 松田氏は、自公政権の10年を振り返ります。 2012年、安倍晋三元首相が「日本を取り戻す」というメッセージで選挙に臨み、自民党が政権を取り戻しました。2012年と2014年は、短いスパンで勝負をかけた自民党が勝っています。 2017年には「希望の党騒動」。民進党の代表選の混乱から希望の党が生まれ、立憲民主党が誕生しました。結果、野党候補が乱立してしまったと松田氏は分析します。 松田氏「与党公認、推薦候補の得票率が40%を切っていても、野党の票が割れるので当選してしまった」 2021年、立憲民主党と日本共産党を中心に候補者を調整し、共産党は立候補者数を大きく減らしましたが、結果として、自民党が競り勝っています。 野党共闘は失敗だったのでしょうか? 2021年の結果を踏まえ、いろんな議論がありましたが、今回、野田代表は共産党と距離を置きました。 結果として候補者が乱立しましたが、自民党・公明党候補がそれぞれの支持層を固めきれない中で、立憲民主党は野党第一党として、「政治とカネの問題」の批判の受け皿にしっかり収まったと言える、と松田氏は総括しました。