愛と経済の伝道師“宗さま”こと宗正彰「史上最大の“日経平均株価の乱高下”と“持つべき心構え”」を解説
◆「ゴール」を決めて資産運用!「ゴールベースアプローチ」
やしろ:投資や資産運用において、株価が乱高下しても心穏やかにできる「つみたて投資」のお話を伺いましたが、他にもありますか? 宗正:まず1つが、今お伝えした「つみたて投資」。他には、資産運用の先進国といわれるアメリカでは最もメジャーな方法の一つなんですが、「ゴールベースアプローチ」という資産運用の方法があるんですよ。 どのような目的(=ゴール)のために資産運用をするのかを決めれば、増やしたい目標額が決まります。「今から何年後に」といった運用期間が決まれば、目標金額から逆算して、毎年何%くらいで運用すればいいか、目標利回りを計算できます。 例えば「5年後に300万円貯めたい」のであれば、年利どれくらいで運用しなければいけないのか。その目標利回りから逆算して、何に投資するか、複数の投資対象を決めるんです。マーケットは日々動くので、最初に決めた投資配分は刻々と変わります。変わればまた修正する、これを何度も繰り返します。 株式市場の動きや為替市場の動きを見て運用する方法を「マーケットベースアプローチ」と言いますが、今、私がお話しした「ゴールベースアプローチ」は、真逆の運用方法なんです。 人って目的も変わりがちじゃないですか。例えば、当初の運用目的は5年後の世界旅行だったけど、7年後の自宅の改築資金にしようとか。目的が変わったら、そのときにまた目標利回りを計算し直します。だから今回のように日経平均株価が下がったときも、そこでドキドキするのではなく、「日経平均がこれだけ下がったから、株式の割合をこの先さらに増やそうか」と、こんな対応をするんです。これが「ゴールベースアプローチ」です。 やしろ:新NISAが始まったときも、宗さまにお言葉をいただきましたけれども、ズルズル何となくやるよりは、ちゃんと時期や目標額を決めるなど、目的を持ってやった方が良いということですね。ラジオリスナーの皆さんも、気になった方はそこの見直しもしていただけたらなと思います。 ということで、「宗正彰の愛と経済と宗さまと」はAuDeeにて毎月10日20日30日に配信中です。宗さま、今日もいろいろとありがとうございました。 宗正:ありがとうございました。 (TOKYO FM「Skyrocket Company」2024年8月14日(水)放送より)