愛と経済の伝道師“宗さま”こと宗正彰「史上最大の“日経平均株価の乱高下”と“持つべき心構え”」を解説
◆マーケットの動きに耐えられない人向けの投資方法は?
やしろ:新NISAで個人の資産運用が盛り上がりを見せてきたなかでの今回の乱高下でした。宗さまからラジオリスナーの投資初心者の方に、何かメッセージはありますでしょうか。 宗正:これが投資です。 やしろ:この数日間で起きたこと。これが投資ですと。 宗正:初めての体験で、非常に驚かれた投資初心者の方も多いと思います。投資とはリスクを取って、リターンを取りに行くこと。しかも「投資は余裕資金で」というのが原則です。 やしろ:これ、大事ですよね。投資の額が増えようが減ろうが、生活が守れなくなるような額を入れてはいけないっていうことですよね? 宗正:ダメですね。例えば一般企業も投資活動はしていますが、従業員の支払い給与を使ったりはしませんし、原材料の購入費は使いません。投資の原則は余裕資金でおこなうこと。それから今回のマーケットの動きは、史上最大の下げ幅と上げ幅だったので、めったにないことなんですが、こんな状況には耐えられませんという方に、投資は向いていないんですよ。 やしろ:メンタル的にも。 宗正:ただ今年から始まった新NISAがきっかけで投資を始めた人が多いのも事実ですよね。新NISAには通常の売買で使う「成長投資枠」と、もう1つ「つみたて投資枠」があります。今回のような乱高下に耐えられない方は、「つみたて投資枠」を使うつみたて投資がオススメですね。 やしろ:つみたて投資は、どういう人にオススメなんですか? 宗正:つみたて投資は、月に一度、あるいは週に一度など、自動的に同じ金額で株式や投資信託を一定間隔で購入してコツコツ積み立てていく方法です。 つまり、マーケットの動きを見たり聞いたりしなくてもいいんです。むしろ忘れているくらいがちょうど良くて、「ほったらかし投資」なんて言う人もいます。だからマーケットの動きでドキドキしたくない人には、これが向いています。 つみたて投資が良い理由はもう1つあります。株式や投資信託は、日々購入単価が変わります。だからずっと一定金額を積み立てていると、たくさん買えるときもあれば、少ししか買えないときもあります。ところが一定期間続けると、平均購入単価が安くなりやすい。しかもリターンも高くなりやすい、ということがあります。