なぜ? チャールズ国王が若手デザイナーたちとファッションコレクションを発表
意外なことに思えるかもしれませんが、チャールズ国王は長年、スタイルアイコンとして知られてきた存在です。 【写真】「ラブラブ」な様子のチャールズ国王&カミラ王妃 以前から持続可能性なファッションを推進してきました。そのチャールズ国王が創設した慈善財団、キングズ・ファウンデーション(King’s Foundation)は、伝統的な手工芸の技術継承をサポートすることにも力を入れています。 ラグジュアリーブランドのアイテムを取り扱うオンラインショップ、ネッタポルテ(Net-a-Porter)は9月2日(現地時間)、キングズ・ファウンデーションとの協力よって実現された新たなカプセルコレクションを発表しました。
13のアイテムを制作したのは、財団が運営する教育プログラム、「モダン・アーティザン(The Modern Artisan、現代の匠)」を修了した若きファッションデザイナー6人です。 そして、コレクションに含まれているのはいずれも、自然界、そしてヴィクトリア女王が水彩画で描いたスコットランドにあるバルモラル城周辺の風景からインスピレーションを得たものです。財団が本拠地を置くスコットランド・エアシャーにあるダンフリーズ ハウスで、自然染めの生地と国産のウールを使い、手作業によって制作されました。
それらのアイテムのうちのひとつ、カーキのジャケット、そしてセットになるパンツの生地の色は、バルモラルの風景をイメージしたものだといいます。また、ウールのケーブルニットのワンピースは、長い歴史を持つ伝統的なケルトのデザインを取り入れたもの。サテンのバイアスカットのマキシワンピースは、スコットランドの自然を思い浮かべてもらうことを意図したものだそうです。 そのほか、ケーブルニットの大判のマフラーは、ダンフリーズ ハウスで飼育している「国王の羊」の毛からつくった毛糸を使用しています。 「モダン・アーティザン」プログラムの卒業生によるコレクションは、2020年に初めてローンチされ、今回は2022年に続く3度目の発表となりました。ネッタポルテで販売されたアイテムの売り上げのうち50%は、キングズ・ファウンデーションが提供する研修プログラムの運営に充てられます。 財団の教育担当ディレクター、ジャクリーン・ファレルさんは、すべての卒業生がこのプログラムを通じて身に着けたスキルによって、ファッション業界、テキスタイル業界でキャリアを築いていることを「とても誇りに思っています」と語っています。 「財団が行っていることはすべて、国王陛下の“調和”のビジョンから始まっています。伝統的な技術の振興、ファッションとテキスタイル産業における未来のプロフェッショナルのための総合的、協調的なトレーニングの提供を行っています」
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