食事のテーブルにスマホを置くのはNG? 77歳現役マナー講師に聞く
「また会いたい気持ちを伝えるために、お迎えよりもお見送りを丁寧に」。「お呼ばれのときは『5分遅れ』でうかがい、相手に心のゆとりをプレゼントする」…など、マナーといわれる行為の背景にあるのは相手への思いやりです。 【画像を見る】お正月飾り。鏡餅とセットで飾るべきものとは?【年末から年始のマナー】 マナーに添った振る舞いをすれば、おのずと相手も心地よくなり、あなたの印象がさらに良くなるかも。 77歳の今も現役で活躍する大人気のマナー講師・岩下宣子さんが本当に必要だと感じるマナーを通して、人生を軽やかに生きるヒントを教えてくれます。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』から一部抜粋・編集しました。 ■食事のテーブルにスマホを置かない レストランで友だちとの食事中、ふと見るとテーブルの上にスマホが。「お仕事のお電話がかかってくるの?」と聞くと「そういうわけじゃないけど」とのこと。あら、そうなの? ではどうして? まわりのテーブルにも、スマホを置いている人がチラホラ。これってどういうわけなのでしょう。私は「今日はこの人と食事や会話を楽しむぞ!」とはりきっているのに、電話やメールにいつ邪魔されるかわからない……なんとなくそんな落ち着かない気持ちにさせられるのです。 とグチったら、若い方に言われました。「カメラとして置いているんですよ。お料理の写真を撮るためじゃないですか?」と。あら、そうなんですね。だったらさりげなく置いておくのもいいのかもしれません。 でも、やっぱり考えてしまうのです。食事中にカメラをテーブルに置く人はいないでしょう。だって、なんとなく不衛生ですから。バッグやお財布をテーブルに置きますか? 置きませんよね。清潔なものではないからです。 スマホでお料理を撮影して、その手のままで食事することにも、なんとなく抵抗があります。同じカトラリーで料理をとり分ける場合などはなおさらです。 気にしすぎ? そうかもしれません。でもね、モヤモヤするおばさんが少なくともここにいるのです。もしかしたら、あなたの向かいの席の人もそうかもしれませんよ。 「楽しい時間にスマホはいらない、あなたがいればそれでいいの!」、そんな気持ちを伝えるために、スマホはしまっておきませんか。 『大切な時間の共有にスマホは邪魔者』。 著=岩下宣子/『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』