【有馬記念 GI血ェック】リファールのクロス持つドウデュース ロングスパートが最大の武器
有馬記念は小回りコース向きの機動力を強化するリファール(ノーザンダンサー系)の血を持つ馬が過去10年で8勝。そのうち、2014年ジェンティルドンナ、17年キタサンブラック、19年リスグラシュー、22年イクイノックス、そして昨年のドウデュースはリファールの血がクロスされていた。中山では重要な長くいい脚を使える血統構成に注目したい。 S評価は昨年の勝ち馬ドウデュースだ。上がり3ハロン32秒台の末脚が注目されがちだが、最大の武器はリファールの4×4が生み出すロングスパート力。昨年、残り700メートルから仕掛けてまくり切ったスピードの持続力こそが、本馬の真髄だ。父ハーツクライは05年にディープインパクトを封じてV。産駒はリスグラシューなどタフなタイプが目立ち、史上3頭目となる同一年の秋・古馬3冠をラストランで決める。 アーバンシックはリファールの5×5のクロスを持つ。春先までは後肢が弱く後方からの競馬を余儀なくされたが、前走・菊花賞では2周目からポジションを上げて押し切った。体質の強化で生来の機動力を使えるようになった印象。年長馬を撃破する可能性は十分にある。 アーバンシックのいとこレガレイラも同じくリファールの5×5。こちらもチャンスはある。