アーティストから俳優の道へ、一段ずつ階段を上る坂東希が頑張ることを諦めない理由
ファンがどんな存在かを言葉にするとしたら
──ではこの流れで、11月23日のファンイベントについて聞かせてください。「スナックのんこ」はご自身で一から企画されたとのことですが、やろうと思ったきっかけを教えてください。 昔よりSNSとかでファンの人たちとの距離も近くなって、ダイレクトに「会えるイベントをやってほしい」って言われると「やらなきゃ!」っていう気持ちになるんですよね(笑)。去年は写真展をやって、そこでトークショーとかやったんです。環境が変わって自分の中に変化のある年だったから、今の自分を撮っておいてもらおうって、カメラマンの大辻(隆広)さんにお願いして。その時も自分で一から企画してやって、「こんなにイベントやるのって大変なんだ!」って思いました。大変だったけど、やっぱり一回やったら今年も!ってなるじゃないですか。応援してくれている人がいるので、そんな皆さんに喜んでもらえる日があればいいなと思って、イベントを今年もやろうって決めました。 ──ちなみにコンセプトが「スナック」なのはなぜ? インスタライブでお酒飲めるようになってから「スナックのんこ」ってずっとやっていて。スナックにはそんなに行かないんですけど、ただ「スナックのんこ」って可愛いなって感じで(笑)。 ──今の坂東さんにとって、ファンとはどういう存在ですか? 恵みの水!(笑)大きな肩書があった時は、同年代の人たちが多かったりしたので、みんな仕事が始まったりして、社会人になって忙しくなって、自分のことでいっぱいいっぱいになって。もしE-girlsが活動していたらライブとかが息抜きになったり“推し活”をしてもらえるけど、俳優さんでそういう熱狂的になれることって、ずっとコンスタントに出てない限りなかなかないと思うんですよね。だからこうなってもずっと応援してくれる人って、濾して濾して綺麗になった水みたいな、本当にありがたいですね。「今撮影してます」って言っても公開がちょっと先になったりとか、コンスタントにやってる活動を見せられる職業ではないので。それこそ舞台とかやる時も、あんまり親しみがないと来るきっかけもないだろうし、むしろ音楽が好きで応援してくれていた人たちは今まで舞台に行ったことがないかもしれないですし。ついてきてくれるファンの方には本当に感謝しかないですね……もう恵みの水です(笑)。 ──『韓国ドラマは恋がしたい』で新しくファンになった人もたくさんいるんじゃないかと思います。 そうなんですかね? アーティストとかアイドルのファンは「私、私!」ってアピールしてくれるんですけど、アーティスト業と女優業のファンの雰囲気って違う気がしていて、だから実感としてはそんなに湧いてはないです。 ──じゃあイベントもどんな人が来るかドキドキですね。 そうですね! 去年とはまた違うのかなとか思いながら。 ──では、来てくださる方へメッセージをお願いします。 気軽な休日の過ごし方みたいな感じで、気負わずに来て、楽しかったなって帰ってもらえるように、いろいろ頑張ってますので、みんなに来て欲しいなって思います。 ──ありがとうございました。最終的に坂東さんは「モグラ」で大丈夫ですか? 考える暇なかった(笑)。でも確かに、SNSでキラキラしてるイメージ持たれてるかもしれないけど、私生活はモグラみたいに家にずっといて。犬の散歩で外出たらよく出来ましたみたいな感じなので(笑)。 取材・文/小島靖彦(Bezzy)