移籍を考えるべき!? Jリーグ、未だ出場0の逸材(3)カップ戦でも出番なし…。静学仕込みのDF
明治安田Jリーグは早くも中盤戦に差し掛かっている。多くの試合が消化されたが、各クラブの選手たちの中にはいまだ出場機会を得られていない選手も存在する。そこで今回は、残念ながら今季のJリーグではここまで出番が無いが、今後の活躍に期待したい逸材を紹介する。(スタッツは6月2日時点の『transfermarkt』とJリーグ公式記録を参照)
DF:行徳瑛(ぎょうとく・えい) 生年月日:2004年12月17日(19歳) 所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:出場なし 近年の名古屋グランパスはディフェンダーの育成に定評がある。吉田麻也、菅原由勢、藤井陽也、日本代表を経験した彼らの後に続きそうな逸材が行徳瑛だ。 静岡学園高校出身の行徳は、2022年秋に名古屋へ来シーズン加入することが発表され、2023シーズンよりプロサッカー選手の仲間入りを果たした。 その魅力は、空中戦の強さと“静学仕込み”の足元の技術の高さにある。特にボールコントロールに関しては、センターバックの選手とは思えないレベルの技術を持っており、ドリブルで相手選手を剥がして深い位置まで攻め上がるシーンも少なくない。この辺りの特徴は、今季からベルギーで戦う藤井のプレースタイルと重なるところもある。 そんな才能に溢れた同選手だが、名古屋では出場機会を得られていない。昨季はYBCルヴァンカップ1試合に出場したが、今季は公式戦出場無し。リーグ戦ではベンチ外、ルヴァンカップでベンチを温めるに留まっている。 しかしながら、この状況を悲観する必要はないだろう。まだ19歳と若く、時間はたっぷりと残されていることに加え、チームを率いる長谷川健太監督は若手の積極的な抜擢に定評がある。マッシモ・フィッカデンティ前監督のもとではチャンスが無かった藤井も、長谷川監督のもとで大きく飛躍を遂げた選手の1人だ。
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