難治性の水虫、高濃度の胃酸抑制剤が効くことを発見 武蔵野大学など
石井講師は「プロトンポンプとTrPtk2の詳しい関係性は分かっていない。今後の研究を進めたい」とした。なお、胃酸抑制剤によって菌が増殖しないことが確認できたものの、大畑准教授は「市販や処方薬の胃薬とは比較にならないほど高濃度で投与して初めて効果があった。そのため、安易に胃薬を足に塗るなどしないでほしい」と呼びかけている。
国際共同研究グループは帝京大学とスイス・ローザンヌ大学で構成し、研究は日本学術振興会の科学研究費助成事業や武田科学振興財団などの助成を受けて行った。成果は米科学誌「アンチマイクロビアル・エージェンツ・アンド・ケモセラピー」電子版に4月3日に掲載され、同16日に武蔵野大学と帝京大学が共同発表した。