店を出すたび行列でクレームが来た…。阿佐ヶ谷の駅前で「わずか800円・原価率50%」で絶品の“牡蠣ラーメン”を提供!あえて「薄利多売」を追求する男の考え方が凄すぎた
おはようございます 牡蠣塩ラーメン 800円 広島県産牡蠣 税抜約720円 原価5割 お客様の笑顔10割になれるよう今日もスタッフ一同頑張りますので本日もよろしくお願いします これは東京・阿佐ケ谷にある「無冠 阿佐ヶ谷」というラーメン店のXのポストである。 【画像10枚】都内でこの価格は凄い! 「阿佐ヶ谷 無冠」の絶品牡蠣ラーメン 「無冠 阿佐ヶ谷」はJR阿佐ヶ谷駅北口から徒歩2分、駅の目の前にある商業施設「パサージュ阿佐ヶ谷」の1階にあるお店だ。 ラーメンの口コミサイト「ラーメンデータベース」では92.79点(2024年12月3日現在)を誇り、阿佐ヶ谷エリアでは2位となっている。
牡蠣のうま味あふれる「牡蠣塩ラーメン」が看板メニューで、連日大人気のお店だ。 ■ラーメン店の原価率は30~35%程度だが… なんといっても気になったのは「原価5割」という言葉。ラーメン店の原価率の平均は30~35%程度と言われており、これでも一般的な飲食店の平均である25~30%に比べると少し高い傾向にある。 【画像10枚】都内でこの価格は凄い! 「阿佐ヶ谷 無冠」の絶品牡蠣ラーメンや、話題となったXでの投稿
原価率というのは、簡単に言えば仕入れ原価を売上高で割り、100を掛けた数字。例えば800円(税別)のラーメンを原価率30%におさめるには仕入れ金額を240円にしなくてはならない。 ラーメン店はスープの材料、タレ、麺、具材などそれぞれの仕入れ価格との戦いを強いられ、何とか原価率を保ちながらお店を運営している。 その中で、「原価率50%」というのはとんでもない数字である。 数字を聞いただけでもかなり薄利なことは予想できる。下手をすると利益は出ていないのではないかとすら思ってしまう。
いったいどんな工夫や努力をしてお店を運営しているのか、「無冠 阿佐ヶ谷」の店主・小松崎敏さんを取材した。 ■小松崎店主のこれまで まずは「無冠」とはどんなお店なのか。小松崎店主の経歴から見ていこう。 小松崎さんは茨城県出身。両親が共働きで、幼い頃から家で料理をする子供だった。 中学時代からボクシングをやっていて、23歳の頃からTBS「ガチンコ!」の人気コーナー「ガチンコファイトクラブ」に出演していた。アマチュアのボクサーをデビューさせるという企画で、小松崎さんのデビュー戦の放送は視聴率25%を記録した。その後、結婚し自動車の仕事をしていたが、30歳で離婚する。