日本人女性初の“FIBA殿堂入り”!元バスケットボール女子日本代表・大神雄子「リアクションが取れないくらいビックリして…」
◆“戻れる場所がある”ことがすごく大事
高見:大神さんは日本代表のキャプテンをつとめられた経験もありますが、トヨタ自動車アンテロープスのヘッドコーチをされている現在、キャプテン時代の経験が活きていることはありますか? 大神:“キャプテンだから”というよりも、“キツいときや苦しいときに戻れる場所があって、全員がその思いをちゃんと口にできるか”というところは、私が現役中にすごく大事にしていたことですし、そこが勝負の分かれ目になってくると思っています。 それがディフェンスなのか、リバウンドなのか、1本ここでシュートを決めるところなのかということは、もちろん経験を重ねていかなければいけないと思いますけど、そこは自分自身も現役のときから感じてきた部分なので、それをどうやって今の選手たちに伝えていって、そんな環境や機会をどうやってつくっていくか。 そして、それを学んで勝敗にどうやってつなげていくか、というところが今の自分の課題でもありますし、今のチームも、ここをもがきながら戦っているシーズンになります。 藤木:“苦しいときのよりどころをつくる”ということが大事になると? 大神:戻れる場所があるってすごく大事なことだと思うんです。うまくいかないときって誰にでもあると思うのですが、そのときに“あれもしなきゃ”“これもしなきゃ”“こうしたほうがいいのかな”と、一人ひとりが違う方向を向いてしまうのではなく、そこをキャプテンが中心になって「戻る場所が必要だよね、自分たちの目的はここだよね」と引っ張っていくことが必要じゃないかなと感じています。 (TOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」2024年12月7日(土)放送より)