F1、WRC、ル・マン… 怒涛の2023年を振り返る モータースポーツ特集
英国ツーリングカー選手権
スタードライバー:アシュリー・サットン - まだ30歳手前。ジェイソン・プラトンの97勝記録も決して安泰ではない。 30選12勝、20回の表彰台。これは、BTCCの支配に限りなく近いものであり、同シリーズの代表であるアラン・ゴウが望むところでもあった。 NAPAレーシングのフォード・フォーカスSTを駆り、史上最多となる4度目の栄冠を手にしたアッシュ(愛称)の名人芸は、英国最高峰のモーターレース・シリーズを陳腐化させるものでは決してない。 ハイブリッド時代2年目のBTCCは、間違いなく世界のどのシリーズよりも、最高のコストパフォーマンスを実現した。 チャンピオンのトム・イングラムは、サットンを最終戦のブランズハッチまで追い詰めたが、王座を明け渡すことになった。ジェイク・ヒルは勝利の笑みを浮かべながらBMWの攻勢をリードし、コリン・ターキントンを退けた。 また、ジョシュ・クック、ダン・カミッシュ、ダン・ロウボトムといった面々は、深く勇気づけられる強さを発揮した。この10年は、BTCCの新たな王者を追いかけることになるだろう。
インディカー
チャンピオン:アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング) - インディカーでの偉業への道を歩むが、コロコロ変わる契約が汚点となった。 彼のキャリア管理はちょっとした事故のようなものだが、アレックス・パロウが米国のシングルシーターレースの指標的存在であることに疑いの余地はない。スペイン人のパロウは、3年ぶり2度目のインディカー王座獲得に向けて5勝を挙げた。 2年連続で将来の契約をめぐる醜い綱引きに悩まされたにもかかわらず、偉業を成し遂げた。前シーズン、パロウはチップ・ガナッシ・レーシングを離れてマクラーレンに移籍しようとしたが、結局グリッド上でチームと不穏な提携関係を続けることになった。 そして今回、F1を見据えたマクラーレン移籍に合意したパロウだが、またもや翻意し、現状維持を選択した。将来のインディカーの展望を考えれば賢明だが、契約交渉人としての評判を考えればそうではない。