尾上松也、マウイの歌「できるさ!チーフー!」を初披露「歌ってないんですよ、人前で」<モアナと伝説の海2>
映画「モアナと伝説の海2」の大ヒット御礼舞台あいさつが12月23日に都内で行われ、主人公・モアナの声を担当した屋比久知奈のほか、尾上松也、小関裕太、鈴木梨央、増留優梨愛、なかやまきんに君が登壇した。 【写真】大きな釣り針を持って登場したなかやまきんに君 ■屋比久知奈「皆さんの『良かったよ』っていう声がすごく嬉しくて、力になります」 12月6日に公開された「モアナと伝説の海2」は、大ヒットを記録した「モアナと伝説の海」(2016年、ディズニープラスで配信中)の待望の続編。海と特別な絆で結ばれたモアナの新たな冒険が、前作をはるかに上回るスケールと映像美で描き出されている。 前作に引き続き、主人公モアナの日本版声優を務めた屋比久は、「前作をたくさんの方が愛してくださっていて、続編を心待ちにしてるよって声をたくさんいただいていたので、『モアナと伝説の海2』が日本でもたくさんの方に見ていただけているのが心の底からうれしいです」と反響の大きさに感謝を。 続けて、「私自身、一ファンですし、作品に込められているものはなんて優しいんだろうって思うし、温かくて、強いメッセージが込められているんだろうってすごく感じていたので、皆さんの『良かったよ』っていう声がすごく嬉しくて、力になります」(屋比久)と伝えた。 同じく、前作から引き続きマウイの声を演じた尾上も、「たくさんの友人から家族で見に行ってくれたという連絡をいただいて、『本当に楽しかった』と言ってもらえたことがうれしかったです。前作から見てくださってる方が多いんですけど、ファンの期待を裏切ってないんだなという感覚が今すごくあるのが誇らしいです」と、周囲の嬉しい反響を語った。 ■尾上松也、鈴木梨央の「ラップ一発OK」にビックリ 今作におけるマウイとモアナの関係性を聞かれると、尾上は「前作よりも二人の絆はかなり強固なものになっています。前作はモアナと一緒にマウイも成長していく物語でしたが、今回はお互いの信頼度がさらに強くなっていて、とにかくマウイがモアナの背中を押す感じで、前作よりもさらにコンビネーション、相性の良さが増してるような感じがしますね」と説明。 マウイにとってのモアナのような、強固な絆がある人物がいるのかという質問には「高校時代の同級生たちといまだに毎日のように連絡を取り合っていて、彼らは僕にとってモアナであり、マウイですね」と答えた。 ロト役の鈴木が「生まれて初めてラップというものに挑戦させていただいて、最初は頭の中がハテナでいっぱいだったんですけど、一生懸命練習して、知らない自分が知れたというか、扉が開けた感じがして、今年20歳を迎えるので、新たな20代を迎えたいなと感じています」と、今作で初挑戦となった“ラップ”について語った。 すると尾上は、「僕は『チーフー』(「できるさ!チーフー!」)に苦労したんですけど、スタッフさんから、『鈴木さん、ラップが一発OKだった』って聞いたんですけど、本当ですか? 信じられないんですけど。一発OKだったかどうだったかお答えください」と問いかけると、鈴木は「はい、一発OKでした」と答えた。 これには尾上だけでなく、屋比久も「鳥肌立っちゃった! これ本当にすごいです!」とビックリ。尾上は「ラッパーも目指したらいいんじゃないですか?」と勧めた。 ■屋比久がクリスマスプレゼントとして「ビヨンド ~越えてゆこう~」を生歌唱 屋比久は"モアナ”というキャラクターについて「前作でも今作でも『私はモアナ』という印象的なフレーズを歌わせていただいてるんですけど、その言葉通りというか、前作が公開されてから7年、モアナと一緒に歩んできた7年だったと改めて思います。今回、新しいモアナの冒険を目の当たりにした時に自分のこれまでの7年間の道のりもそこにかぶるものがあって、私の中で大切な存在で、自分の一部。これからも変わらない存在として居続けるんだろうなと思います」と、大切な存在だと明言。 そして、クリスマスが近いということで観客へのクリスマスプレゼントとして、屋比久が「ビヨンド ~越えてゆこう~」を生歌唱した。 さらに、尾上も「できるさ!チーフー!」を生披露することに。「歌ってないんですよ、人前で。あぁ、ちょっと緊張するなぁ」と言いながらも、全力で歌を披露。歌い終わった後、小関がマウイが大好きな“モニ”になり切って「マウイィー!」と歓喜の声をあげ、「劇中で僕(モニ)は今のセリフを言って気絶してしまうんですけど、それくらい素晴らしかったです」と絶賛。 その後、なかやまきんに君がクリスマスケーキと一緒に再登場。運ばれてきたケーキに屋比久が「祝・特大ヒット」と書かれたプレートを設置して完成させた。 最後は、尾上が「まだまだモアナチャージ浴びてない方もいらっしゃると思いますし、世界中で、日本でたくさんの方に愛していただいて、いつまでも愛される作品になってくれることを願っております」とコメント。 屋比久は、「今日、松也さんの初披露となる歌が聞けて本当に嬉しかったです。作品の中で、本当にモアナのことを知っていて思っているからこそ、あの歌があります。それを今日聴いて私も改めて感じましたし、この作品がこれからもっともっとたくさんの方にとって明日に向かう元気エッセンスじゃないですけど、元気、勇気をチャージしてもらえるような作品になったらいいなと思います」と呼びかけて、舞台あいさつを締めくくった。 ◆取材・文=田中隆信