水原希子が語る「性と心と体」。「“生理は隠さなければいけないもの”とする社会の雰囲気に違和感が…」
フェムテックの進化が会話のきっかけに
月経カップや月経ディスクなどが身近な存在になって早数年。フェムテックブームは、確実に女性のウェルビーイングにつながっていると、実感しているそう。 「体が辛いときは、自分にとって最も心地いい状態で過ごしたい。だから生理用品は、使い勝手の良さを重視して選んでいます。私は痛みはほとんどないのですが、1週間弱、ダラダラと出血し続ける体質。色々と試した結果、経血量が多い前半はオーガニックコットンのナプキンを使い、少ない後半は吸水ショーツに切り替えるのが、個人的にベスト。近年はフェムテックが進化し、新商品の話題などをきっかけに、生理について話す機会がますます増えました。フェムテックに詳しい友達にすすめられた新商品を試しつつ、最善の生理対策を模索しています」 「話すことで、悩みも軽くなる」。セルフプレジャーアイテムブランド「iroha」のアンバサダーを引き受けたのも、会話のきっかけを作りたかったからだとか。 「もともと私は『iroha』の大ファン。生々しい形状のセックストイとは全く違う、色も形も可愛い、まさに女性のためのセルフプレジャーグッズに一目惚れして以来、様々なアイテムを愛用しています。そして2021年に、『キコキカク』という私の番組で紹介するためにTENGA本社にお邪魔したんです。 女性の社員とお会いして、それぞれが好きなアイテムとか使い方を話し合う中で、“セルフプレジャーについてフランクに話せる環境、最高! ”と感動。配信されると予想を遥かに上回る反響があり、これほど多くの人が気になっているのに、なぜ情報は少ないの? と疑問を抱きました。 生理の話題のように、セルフプレジャーについても、可愛いアイテムをきっかけに話せるようになればいいな! って。使命感と言うと大袈裟ですが、私にとっても誰かにとっても意味があると感じて、アンバサダーを務めさせていただこうと決めました」 水原希子(みずはら・きこ) 1990年10月15日、アメリカ・テキサス州生まれ。俳優、モデルとしてマルチに活躍。2010年に映画『ノルウェイの森』でスクリーンデビュー。『あの子は貴族』(2021年)で高崎映画祭・最優秀助演女優賞を受賞。自身のブランド「OK」では、日本のギャル文化からインスピレーションを受けた、自由で解放的なスタイルを追求。今年はライフスタイルブランド「kiiks」を発表し、自然由来と手作りにこだわったプロダクトを提供。
中西彩乃