乗り換えで「トヨタ ヤリス」を検討しています。ガソリン車に比べて「ハイブリット車」のほうが車検費用が安いと聞きましたが、どのくらい違いますか? 定期的に支払うので、できるだけ抑えたいです
ハイブリッド車はガソリン車より法定費用が安く済む
ここまで説明した車検費用の中で、大きく差が出るのが「自動車重量税」です。トヨタのヤリスを例にとり、「トヨタ ヤリス Z ハイブリッド車」と「トヨタ ヤリス Z ガソリン車」の新車購入から3年後に初めて車検に出す場合の車検費用を、図表1で確認してみましょう。 図表1
トヨタ ヤリス エコカー対象グレード・国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート)・登録・検査手数料一覧などを基に筆者作成 トヨタ ヤリスのハイブリッド車は100%減税(免税)対象車となっているため、自動車重量税がかかりません。そのため、車検費用は自動車重量税だけで約2万5000円の差が出ました。さらに、ガソリン車の場合は、13年目以降、18年目以降でそれぞれ自動車重量税が重課となります。
まとめ
車検は新車は3年、以降は2年に1度、車に乗り続ける限り実施する必要があります。車検費用は「法定費用」「車検基本料」「部品交換費用」を合わせた金額ですが、「トヨタ ヤリス Z」では、ハイブリッド車とガソリン車で車検基本料や部品交換費用は大きく変わらないようです。 ただし自動車重量税が大きく異なり、ガソリン車の場合は約2万5000円を車検ごとに支払う必要がありますが、ハイブリッド車の場合は初回が免税となり0円、2回目以降も減税となります。 もし20歳から、70歳まで50年間乗り続けたら、頻繁に買い替えない限り20回以上車検を受けることになります。20回車検を受けた場合で考えると、50年間で車検費用の差は免税・減税により結構な金額になります。 車検費用以外の補助金なども考えると、費用面でも環境面でも、これから買い換えるならハイブリッド車を選ぶメリットは大きいといえるのではないでしょうか。 出典 トヨタ ヤリス エコカー対象グレード 三井住友海上 自賠責保険 保険料例(本土用) 国土交通省 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) 国土交通省 登録・検査手数料一覧表 執筆者:古澤綾 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部