「やりたい部活ない」神戸の公立中「部活動」終了へ、少子化で廃部相次ぐ、外部委託で会費の負担増も【Nスタ解説】
私の知り合いは茶道をしたことがないのに茶道部の顧問になったので、休みの日に茶道の教室に通っていると話していました。 ですが、そこまでしないといけないのは少し無理があるだろうなと思います。 ホラン千秋キャスター: 良くも悪くも本当にいろんな意識の子がいるので、「強豪校に行って部活をしっかりやりたい」という子もいれば、「何となくそこが自分の居場所だから行く」ぐらいの子もいる中で、部活がなくなってしまうと、本気でやる子はクラブチームなどに月謝を払って入るということはできるかもしれないですし、子どもは楽しいことを見つけるのが得意だと思うので、なんだかんだ楽しいことがあるとは思いますが、居場所が1つなくなるということをどう捉えるかというのは重要かなと思います。 萩谷さん: 先生としても(顧問を)やりたいという人もいるでしょうから。 ■外部委託で会費の負担増加 生徒間で“格差”も? 良原キャスター: 実は、既に地域移行している学校があります。茨城県つくば市のみどりの学園義務教育学校です。2024年度から部活動を完全地域移行しました。平日3日、土日1日の活動です。 子どものメリットとしては、全17種目あり、外部指導者が指導することで、技術向上やスキルアップに繋がるという面があるそうです。 ただ一方で、費用面については、部活だと部活動費はほぼかからないですが、クラブ(2024年度)になると、月謝3850円+年会費6600円がかかるということなんです。 そうなると、「費用がかかるのなら参加しない」という保護者も出てきているということでした。 井上キャスター: 経済的な負担はありますが、クラブ活動にすることで学校以外の友人が増えるというメリットもあると思います。 ですが今、地域ごとに差が出ているじゃないですか。これを「良し」ととるのか、「差が出るのは良くない」ととるのかですよね。国で一律にするというのは違うと思いますし。 萩谷さん: 公立の場合、費用については自治体が補助していかなきゃいけないでしょうし、そうじゃないと子ども間の格差が出てしまうので、地域ごとの格差をどうするかという点は、走り出してみないと難しいんじゃないかなと思うんですよね。
ホランキャスター: 仮に月謝が払えたとしても、地域的にクラブチームが栄えていなかったとき、才能があるのにそれを伸ばせる場所がないということも、才能が埋もれてしまってもったいないなと思ってしまいます。 萩谷さん: その受け皿を学校でできるかというのは少し難しいかもしれないし、子どものために色々試行錯誤してやってみるということが大事かもしれないですね。 ========== <プロフィール> 萩谷麻衣子さん 弁護士 結婚・遺産相続などの一般民事や、企業法務を数多く担当
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