「やりたい部活ない」神戸の公立中「部活動」終了へ、少子化で廃部相次ぐ、外部委託で会費の負担増も【Nスタ解説】
部活動は、学校の枠を超えて、自由に選ぶことが出来る時代に。今後、どのように変わっていくのでしょうか? ■少子化で廃部相次ぐ、生徒側の考えに変化も 良原安美キャスター: 神戸市の教育委員会が公立中学校での部活動を終了すると明らかにしました。 現在、休日の部活動を地域のクラブや指導者へ段階的に移行しているそうですが、2026年8月までに平日も含めて全面移行するということです。 神戸市だけではなく、全国的にもこの動きが出てきています。スポーツ庁は公立中学校の部活動改革として、2026年度から平日の部活動の地域展開(移行)を推進するとしています。 背景には一体どんなことがあるのか見ていきます。 まず、背景の一つ目として、少子化があるようです。神戸市の資料によりますと、生徒数が2008年度は3万5851人でしたが、2023年度は3万3885人と約2000人減っています。これに伴って、部活動数も70部減っているんです。 さらに、今後10年で生徒が約1万人減少するという試算があることや、少子化で部員が不足してチーム競技が成立しなくなってしまい、部活動維持が困難になって廃部になる部活もあるといいます。 さらに、生徒側の考えにも変化があるようです。 「入りたい人気の部活は?」という調査のランキングです。 1位 帰宅部 2位 バスケットボール部 3位 サッカー部 4位 吹奏楽部 5位 テニス部 1位が帰宅部なんですが、理由としては… 「早く帰れるし、勉強とか一生懸命取り組める」 「部活よりも趣味とかを優先したい」 「部活がそこまで盛んではなく、私も帰宅部」 こんな声がありました。 部活に入らずに地域のクラブに所属している子どもも多いようで、実際に全国中学校大会にも変化が起こっていて、2023年度からクラブチームにも参加資格が与えられているんです。 ただその一方で、2027年度からは水泳など9競技がとりやめになるそうです。 井上貴博キャスター: 運動部や文化部など、子どもたちの選択肢が広がればいいなと思います。