U-18日本代表CB大川佑梧(鹿島ユース)が韓国に続き、アルゼンチンも完封。U-17世代の注目CBは上の世代でできることが増加
[8.25 SBS杯 U-18日本代表 0-0(PK7-6)U-18アルゼンチン代表 エコパ] 【写真】「可愛すぎて悶絶」「金メダル」「新しいジャケ写かと」大物歌手が日本代表ユニ姿を披露 U-17世代から「個人昇格」の注目株。U-18日本代表DF大川佑梧(鹿島ユース)がU-18韓国代表戦に続き、U-18アルゼンチン代表戦も無失点で試合を終えた。逆転優勝をかけたアルゼンチン戦は4バックの左センターバックとして先発。後半途中からは3バックの中央に入り、DFラインを中央でコントロールした。 「(アルゼンチンに対し、)背後1発で行かれないっていうことと、あとこまめなラインコントロールだったり、全体を見ながらプレッシングの修正っていうところを意識してやりました」。アルゼンチンは迫力のある速攻も繰り出してきていたが、大川はショートカウンターから仕掛けてきた相手との1対1をストップし、通れば決定機というラストパスに身体を投げ出してクリア。際の強さも見せ、強豪・アルゼンチンをシュート2本、無得点に封じた。 大川は昨年、U-17日本代表候補で年上の選手たちの代表活動を経験。「前1個上来た時よりは出来るようになってるっていうのは自分でも感じて、そこは自信になっています」。U-17世代を代表するストッパーは、上の世代でもやれることが増えている。 高校2年生になり、1年時から先発を務める鹿島ユースでも自覚と責任感。「チームが悪い状況でも声をかけ続けるとか、自分が崩れたらチームは崩れるっていう風には思ってます」。“自分がやらなきゃいけない”と意識してこの数か月間を過ごしてきた。 年上の代表チームでの変化について、大川はよりコミュニケーションを多く取ることや自分からチームの輪に積極的に入っていくようになったことも理由に挙げる。「あまり喋ったことのない選手が多い中で、自分をどうやってアピールするかとか、色々な人とコミュニケーションを取ることで上手く輪に入れたかなって思います」。この日もチームリーダーのCB土屋櫂大(川崎F U-18)やGK内山翔太(新潟U-18)らとコミュニケーションを取りながらプレーして無失点。ただし、納得の行く内容、結果ではなかったという。 「もうちょいビルドアップで自分の良さを出せるところはあったと思うし、ちょっと後悔が残るっていうか、自分にとっては物足りない試合だった」と大川。韓国戦では得意の左足から前線へのフィードやサイドチェンジで攻撃に変化を加えていた。だが、この日は相手がやや引いて守ってきたこともあって自分の武器を十分に表現できず。ボールを大事に繋いでサイド攻撃を狙うチームの中で、丁寧に散らし続けていたが、チームの1点と「逆転優勝の条件」80分での白星には結び付けられなかった。 U-17世代のリーダー格は、今回の静岡合宿でU-19日本代表への“飛び級”をより意識するようになった。だが、「まだ全然足りない部分が多いんで、そこは頑張っていきたい」。鹿島ユースでは昨年に比べて失点数が増えており、その一方で自身のアシスト数が減少していることを自覚。より違いを見せつけなければならない。今回のSBSカップでフィジカル差やポジショニングの細かな修正について学んだ注目DFは自身を成長させ、クラブでの活躍とU-19日本代表入りを果たす。
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