駐車場で保護された子猫、わずか1年で悪性腫瘍に…1歳6カ月で旅立った愛猫との別れと、飼い主の消えぬ悲しみ
もう一度、猫と暮らしたい気持ちはある。でも、大切な愛猫を失った痛みが癒えてくれない。そう葛藤するのは、もふもふ はやごんさん(@hayagon_100)。 【写真】保護したころのみぃちゃん…誰かに飼われていたのか、ケージ慣れしているように感じました 飼い主さんの心にずっと住んでいるのは、今も愛して止まない亡き愛猫のみぃちゃん。みぃちゃんはお迎から1年ほど経った頃、消化管の上部に悪性腫瘍が見つかり、1歳6カ月でお空に旅立ちました。
会社の駐車場に遺棄されていた子猫を保護
2007年10月末、飼い主さんが勤める会社の駐車場に3匹の子猫がダンボールに入れられた状態で遺棄されました。 「数日間、子猫たちの姿は見当たりませんでした。でも、ある日帰宅時に会社の外へ出たら、駐車場に数名の人だかりができていたんです」 どうしたのだろう。不思議に思い、近づくと、怯えた様子の子猫1匹が倉庫外の隅で丸まっていました。子猫は飼い主さんが優しく声をかけると近づいてきて、足元でスリスリ。 「そっと抱っこして、そのまま保護しました。残りの子猫たちは周囲にいませんでした」 たくさんの人に囲まれていたため、保護時、子猫は終始怯えた様子だったそう。しかし、段ボールに入れて車に乗せ、自宅に連れ帰る際中には落ち着きを取り戻し、スヤスヤ。 夜だったため、飼い主さんは翌日、すぐに動物病院を受診。子猫は生後3カ月ほどの女の子であることが分かりました。 「少し汚れていて痩せていましたが、食欲はあり元気でした。病院では体重測定やノミ・ダニの駆除、野良猫に多い感染症の検査やワクチン接種などをしてもらいました」
魚嫌いでパン好きな愛猫と過ごした日々
子猫の名前は、みぃちゃんに決定。保護直後はケージの一部にシーツを被せて隠れられる場所を作り、なるべく構わないようにしました。 「少しの間、誰かに飼われていたのか、ケージ慣れしているように感じました」 2~3日ほどケージで過ごし、家の匂いや雰囲気に慣れてもらった後はケージの扉を開け、自分のペースで出られるように配慮したそう。すると、みぃちゃんはすぐにケージから出て、部屋を探索し始めました。 「我が家は来客がよくあるので、人馴れはすぐでした。家慣れも早く、自分の好きな場所で生活してくれるようになっていきました」 みぃちゃんは、食事の時間が大好き。お皿を鳴らして呼ぶと「ニャッ、ニャッ、ニャッ」と鳴きながら、どこからともなく現れました。 「でも、それは私がご飯をあげるときだけ。家族が代わりにお皿を鳴らしても出てこないことが多々ありました(笑)」 みぃちゃんは、お魚系のフードが苦手。そこで、飼い主さんはお肉系のドライフードにゆがいたササミや猫缶などを加えた、アレンジご飯をあげることに。 「日替わりでアレンジして召し上がっていただきました。たまにお魚を混ぜても、お魚だけを上手に残していました(笑)」 とにかくお魚嫌いのみぃちゃんは、食卓に魚が並んでいても知らんぷり。しかし、パンには目がなく、いつも強奪しようと目の色を変えていたそう。 「食べられないよう、パンを隠すのに困りました。獣医師は、幼い頃にパンで育てられた可能性があるとおっしゃっていました」